創造神の「外の神」について

しかし、もしかの者が(仮に別の世界の中にまた別の世界の周囲にいるとすれば、もはやわたしたち
の周囲にはいません。 この世界を統治してはいないのですから。
13 また仮にそうであるなら)かの者は力の大きい者ではありません。境界線で縁取られた場所の中にい
るのですから。
14 もしかの者が別の世界の中にいず――なぜなら、全て(パンタ)はこの方(神)によって満たされて
しまっているのですから、また別の世界の周囲にもいないなぜなら、全て(パンタ)がこの方(神)
によって占有されているのですからとすれば、かの者は存在しないということになります。存在すべき場
所がないからです。
あるいは、仮に世界が依拠する別の存在があり、この存在が世界の創造者の上に位置するとしても、
世界の中にも世界の周囲にも存在しないのであれば、このものはいったい何を為すのでしょうか。
157 それとも、このもの[すなわち真に存在する者(神)に敵対して生成するもの(別の神的存在)]が
立つことができるような別の場所があるのでしょうか。しかし(じっさいには)神は、また神から立てられたものらも、このものより上にいます。
あるいはまたこの方(神)が世界の上にあるものらの領域を満たしている以上、このもののために(ほ
かにどんな場所があるのでしょうか。
1 それとも、もしかしてこのものとは摂理でしょうか。いな断じて摂理ではありません。もしこのもの
が創造の業を為したのでなければ