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エミール・シオラン

一度思考の波が起こると様々な考えや知識、見聞、経験などの記憶が
押し寄せて頭の中で渦巻く。
多すぎてまとまらず停滞する時間がある。

「楽あれば苦あり」という言葉があるが、シオランの場合は
無限に続く『苦』の中に頼りない一筋の光明を見るような
物事の捉え方をしている。

善と悪の認識がギリギリまで近づく瞬間があるが
決して交わる事がないのは、上記の捉え方が反映されていると
感じられる。