30  そのとき天使たちはみないっせいに跪拝したが、
31  イブリースだけは、どうしてもみなといっしょに跪拝しようとはしなかった。
32  主は言いたもうた、「イブリースよ、なぜおまえはみなといっしょに跪拝しないのか」
33  彼は言った、「あなたが、陶土すなわち象った黒泥でお造りになった人間など、私は絶対に拝むようなことはしません」 34  主は言いたもうた、「それならここから出てゆけ。
まことに、おまえは呪われた者である。 35  呪いは審判の日までおまえの上にあろう」
36  彼は言った、「主よ、人々が呼び起こされる日まで猶予を与えてください」
37  主は言いたもうた、「それでは猶予を与えてやろう。
38  定めの時の当日まで」
39  彼は言った、「主よ、あなたが私にあやまちを犯させたのですから、私は地上で人間どもの目を欺いてやります。そして彼らすべてにあやまちを犯させてやります。 40  
もっとも、あなたの誠実な僕たちを除いては」

主は言いたもうた、「これこそ、わしに通じる正しい道である。」