>>56
ふたつの過去世から申し上げると、戦争は人間の世で感じられる唯一の虚無です。

精神的虚無で命を絶った方もいるのであれが、戦場は比ではありません。
地球上で最大級の価値を持つ人間が、意思のある生命体から物体になる瞬間はあそこしかありません。

歩兵になれば砲撃の前では無力、生き残るコツなんかあってないようなものです。
自他ともに運に託すしかなく、それも進むと意志なんてものはなくなります。
最後には誰の価値とも成すことなく消えてなくなります。

司令部の目線で言えば、あの日話した人間が、今は肉片となってトラックの積荷にゴミのように置かれているのです。
しかも運ばれてきても考えてもらえるのは埋葬なんかではなく、武器の安否です。
安全確認は大切ですが、意志を持っていた生命体が、鉄の塊に価値として負けた瞬間です。

肉体的な話になりましたが、これに勝る虚無は無いと思ってます。