本物のヤクザは、仁義があって、地獄の獄卒みたいな責務を持っている雰囲気があるものだと、俺は思う。

貧・病・争(災害の災をつけたりして、貧・病・争・災などということもあるが、山口組レベルだと大規模災害にも出陣する)の事柄について、未熟だったり不慣れだったり生まれ育ち環境などがよくない人に対して、
学校教員など教育関係の人や、民生委員などの福祉の人や、少年院の教官だか刑務官など矯正の人とはまた違ったスタイルで、
3回〜9回裏までは金を取らずに教えてくれるのが本物のヤクザ。今はヤクザが不要な世の中のシステムになってきていてほぼ絶滅した。
貧・病・争を引き受けて規律するとかじゃなくて、むしろ積極的な貧・病・争の火種に膨れ上がった工藤会とか、本当に気持ち悪いしみっともない。

俺の親方に、知り合いの知り合いの知り合いぐらいに反社の人がいたりしますか?って前に聞いたとき、1度目は、いるわけねえだろと言われたけど、
2度目に、そういえば前にこんな話を振りましたけれども、実は僕も警備会社の選考・面接を受けたときに面接担当の警備部長が反社と対峙したことも警棒抜いたこともある人だったことがあるんですよ、などと話したら、
いるよ、結婚式にも来たよ、などと明かされた。

親方は、1回目に聞かれたときは、俺を守って遠ざけたかったのかな。
小卒で鑑別所2回、留置所2回、少年院1回行ってて、
今は二級施工管理技師その他の資格を持ってて、すぐ出禁にする厳しい大手の元請けの現場監督さんからも信頼されてる親方。