なんとか落ち着こうとして(大丈夫、父さんもご先祖も近くにいる、怖がらない事が大事、落ち着け、怖くないぞ、なぜなら私はもう大人になったんだからな!)と少しオーバーに自分を励ました。
因みに父は私が中3の時に亡くなっていますが、主に怖い時とか護ってもらってるんだと勝手に思うことで自分の精神的負担を軽減しています。父は強めに霊感があったらしいので、きっと霊体があったとしたら強いだろうなと思いたいです。
恐怖や不安にいっぱいになりつつも冷静な自分も残っていたので、(車の鍵閉めとらんわ)とか(サンダルなんで履いとらんのかな)など思いつつも、とりあえず早くお手洗に行こうとした。明るい空間に早く行きたくて、後ろの森も怖かったので小走りで駆け出した時、微風が後ろから吹いてきて後ろに誰か来た。これはそんな気がしたとかいうレベルではなく、確実に居た。その時、なぜか確信して(あ、終わった、殺される)と思った。後ろにいる人が霊的かどうかは分からないが、刺客に襲われたのだという意識が勝手にあった。本当に不思議。そこからは本当に一瞬だけど、裸足でアスファルトが痛いのもあって足がもつれて転けながら「父さん!!!」って反射的に小さく叫んだ。