そもそも彼が「魔術」なんていう、
唯物論者ですら見向きもしない物事に興味を持ったきっかけは、
彼の幼少期にある。
彼は母親に虐待に近い扱いを受けていて、
よりによってその母親はキリスト教の原理主義者だった。
だから彼が求めていたのはおそらく「霊的」な力に対抗する手段。
他の大多数の「霊的」な業界の連中とは、
目的がまるっきり逆だった。