>>327
その後の2時間は部屋に籠って片付けをしていたら、お腹が減ってきたので人気のない廊下を通り食堂まで向かいまだ空いていたこともあり奥側の席を取ることができ、バイキング形式だったので好きな物を更にとり終え席に着き食事をしていると、入口からだんだんと沼田らしき人物が辺りを見回すとこちらに近づいてきて

沼「あ、水原ちゃん。ここで会うなんて運命だね。」
水「え?」

沼田が話しかけてきてそれに戸惑っていたら「パーカー探しててみたいだから見つけて部屋の前に置いておいたんだけど、喜んでくれたかな?」と何故か沼田はにっこりと笑って私の隣の席に堂々と座ってきました。

沼「あ、君が幼馴染の姫野ちゃん?宜しくね。初めまして水原ちゃんの彼氏です。」

そう言いながら私の手を汗ばんだ汚い手でぎゅっと握りしめてきました。あまりの展開に驚きすぎて声が出ず、暫く呆然としたまま手を握られていると

姫「水原嫌がってるんですけど、しかも彼氏って嘘ですよね?」
沼「え?水原ちゃん言ってなかったの?悲しいなあ」

沼田はそう言うと椅子をこちらに近づけて腰に手を回して来ました。そこで、私はハッとし椅子から勢いよく立ち上がり食事には殆ど手をつけぬまま全力疾走で部屋に駆け込みました。