>>313

辺りを探してみましたが、見つからず、「誰かが間違えたんだろうな」と諦め、部屋に戻ろうとしましたが、人気のない岩陰に置いてあったのに間違えて持っていかれたというのは考えにくく、今思うとおかしいのですが、「風で飛ばされたのだろう」と考え、近くの砂浜で寛いでいたカップルに声を掛けました。

水「すみません、この辺りで薄紫色のパーカーを見かけませんでしたか?」
女「いえ、見てませんね…」
水 「そうでしたか、、ありがとうございます、」

遠くへ飛ばされてしまったのかなと思い、二手に別れて、全体的に探し周りましたが見つからず、諦めてホテルの中に入り、部屋の前に着くと、何故か、私達が必死で探していたお気に入りのパーカーが綺麗に畳まれ、置いてありました。

水「え、嘘...」
姫「なんで、部屋の前に...?」

何か、その光景が恐ろしく感じ、急いでパーカーを拾い上げ、
二人で部屋に駆け込みました。