俺のヒヤリ経験書いとくよ。
あれは夢の中で、「声」に誘導されてタヒにたくなり、自ら望んで心臓と呼吸を停止させて眠るようにタヒのうとする最中だった。心が穏やかになり全身が柔らかな心地良さと幸せに包まれていた。
ほんの僅かな気掛かりから、一瞬だけ現実に戻りまた夢に戻ろうと思って、意識を現実に戻して、快感の余韻に浸りながらまた夢に戻ろうとして、気付いた。

呼吸が止まっていた。息を吸おうとしても吸い込めない。どうやったら呼吸出来るかわからなかった。ここにきて初めて焦り始め、胸を叩いて、身体を壁にぶつけて、必死で身体を動かしている中でようやく呼吸が始まった。
肺の中が空っぽになっていて、何故かはわからないが、喉の辺りでロックがかかっているような状態になっていたんだ。

普段から夢と現実を往復する癖を付けていなければ、どうなっていたかはわからなかった。
より正確に表現すると、この時の夢は、変性意識状態で雑念(100の声)に身を任せた後の夢。それゆえにシンプルな夢より現実に近かった可能性があるかもしれない。この表現がわかる人は特に気をつけてくれ。