友だちの話。
繁華街で酒と少しの薬でいつものように楽しんで、店を出る。部下とも別れて、少し歩きたいし、タクシーもいない。
ラーメンでも食べようかと徘徊していたが、気づけば真っ暗な路地。迷子になったと笑いあっていると、カンカンカンカンとけたたましい金属音。耳元で鳴らされている感じだけど、そんな訳はない。
やばい気がして急いで引き返す。
いくら酔っているからといっても、もうかなり走ったはずなのに繁華街の明かりは近づかないし、気づけば土の坂道だ。
気味悪くなり、止まろうとしたとき誰かに足を掴まれた。
転んで起き上がるとマンションの非常階段。何階かは知らないが、それなりの高さ。一緒に迷子だった人が缶ビールを持っていたので一緒に飲んでいるところまでは覚えてる。朝起きると非常階段の下でボロボロで寝てた。
掴まれた足首は今でも