「それどころか、走ることだって出来る」
実はピーターの後遺症は詐病だったのだ
かつてピーターが爆発物の解体に失敗したテロ事件の際、実はピーターは解体作業中に「間に合わない」と諦めて見切りを付け、咄嗟に回避行動を取っていた
その甲斐有ってか爆死を免れたが、顔を上げてみると、爆発によって死亡した子供達の無惨な亡骸が辺り一面に散乱していた
それを見てピーターの心が抱いたのは「安堵」。「私じゃなくて良かった」と思ってしまった
その罪悪感と世間の批判から逃れるために、ピーターは「爆発の後遺症で歩けなくなった」と嘘を吐いていたのだ
しかし今回のテロ事件で主人公を通してかつての情熱を取り戻したピーターは、今度は逃げずに最後まで戦うという決意をしたのである
主人公が止めるのも聞かず、ピーターは本命の爆弾が有る場所へ突撃する
そして数分後
ピーター「アカン、やっぱり解除できへん」
主人公「ズコーッ!」
ピーター「こんな大くて複雑な爆弾は初めて見た。ファットマンは完全に私を超えたな」
主人公「今すぐそこから逃げるんだぁー!」
ピーター「いや、私は最後までここに留まり、爆発の威力を少しでも抑えられるよう尽力する」
主人公「そうか、アカンか」
ピーター「こんな時に言うのも難だが、弟子に超えられたということが嬉しくもあり、複雑な気分だ」

ピーター「ほな、また・・・」

そして爆弾が爆発し、ピーターは施設の一角と共に海のもずくと化すのであった