実話
昔、とある田舎の村にAという女の子がいた
ある日、Aの家に、幼い男の子が配達か何かの仕事でやって来る
Aは男の子に「若いのにお仕事をして偉いね」と声をかける
男の子は、将来は立派な仕事に就きたいという夢が有るのだが、そのためには多額の学費が必要らしい。しかし彼の家は貧しいので、こうして若くしてコツコツ働いて将来の学費を稼いでいるのだ
その話を聞いたAさんは、「なら、栄養を沢山取らないとね」と言い、男の子にコップ一杯のミルクを飲ませてあげた
それから数十年後
年老いたAは大病を患う
手術には莫大な医療費がかかるが、背に腹は代えられない
手術は無事に成功し、Aが医療費の請求書を見てみると、請求額の欄にはこう記されていた
「コップ一杯のミルク」