これで最後。

何でも、幼馴染にはめちゃくちゃ強力な守護霊が憑いてるんだって。
さすがに住職さんでもどこの誰で、なんで幼馴染に憑いてるのか分かんないらしいけど。
多分幼馴染のところが居心地がいいんじゃないか、って住職さんは言ってたらしい。
で、幼馴染の運が良いのは、その守護霊のお陰なんだって。
普通の人なら危ない目に遭ったり、死んだりするようなことも守護霊が守ってくれて、事なきを得てるらしい。
そのレベルの守護霊が居心地がいいって思うくらいだから、他の良いもの、悪いものも寄ってきちゃうんだけど、それを守護霊が跳ね除けてる。
だから、あの華厳の滝の写真も手には縋り付いてたけど、呪われてはない。
ちなみに貴船神社のは白装束の、ザ貞子みたいな女が幼馴染を取り囲んでいたように見えたそうだ。
ここからは住職さんの見解だけど、恐らく幼馴染のマイルールみたいなのがその守護霊にとっては心地良い理由なんだろうって。
冒頭に書いた、丑三つ時は布団から出ないとか、そういうあれね。
そういうマイルールも、幼馴染が自然と守護霊が心地良い、そうして欲しいって感じる行動、逆に不快だと思う行動を何となく感じ取ってルールにしてるんじゃないか?って。
守護霊の正体は分からないけど、お互い波長が合うからやっていけてる。
でも、どうやら守護霊は幼馴染に存在を知られたくないみたい(何となく話してはいけない気がする)だから、この話は幼馴染にはしないで欲しい、って言われた。
そんなこんなで、幼馴染には言ってないけど彼女には激強の守護霊が憑いているらしい。