私は1回目のゲームの時点で物凄く怖くて
生き残るのが無理だと判断してリタイヤを希望しました。
リタイアするには、2階にいる管理人に申し出ないといけないから階段のところに行くと
上から2段目の辺りに小学生くらいの男の子が座ってました。髪は黒いけどよく見ると紫。
どうやらその男の子が管理人らしかったから
リタイアをしたいと話しました。
『寝てる間に薬とかで殺してくれるの?』って聞いたら『君にとっての安楽死がそれならね』って男の子が言いました。
夜までまだ時間があったので私は、男の子の隣に座って『どうせ死ぬんだからなんでこんなゲームをしてるか教えてくれる?』って聞いたら男の子は話してくれました。
どうやら男の子は不思議な力のせいで生まれた時から周りからずっと悪魔の子だって言われて育てられて来たみたいで。
辛い思いをして来た話を真顔なのに何故か私には凄く悲しそうに聞こえて。
私は男の子のことを思いっきり抱きしめました。
『辛かったんだね』って言うと男の子は
『そんなに優しくしたって、僕は君のこと殺しちゃうんだよ?』って泣き笑いしながら言って、
もっと話を聞くと男の子は参加者がリタイアを希望すると男の子の身体が勝手に動いて、男の子の意思と関係なく参加者は死んでしまうらしい。
『いいよ、それでも』って私も泣きながら言うと男の子は私のことを強く抱きしめて『あーあ…君には死んで欲しくないなぁ』って泣きながら言われました。