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術師は言います。「正しい人」にならないこと。
正しいことを行なっている人は「正しい」ということをベースにものを考えたときに、
人を裁きたくなるからです。
霊視します。
得意満面。いざとなったら大樹のかげです。のびのびと育ち、物ごとを楽観的に見るようになります。
明るさが目上に愛され、ますますハッスルします。大樹をいつも抱えて歩くくせがつきます。
天翔けるので、既成のルールはありません。公式をきらい、自由に気ままに空を飛びます。
無限の理想と自由を求めて走りまわります。だからサクの中に入れられるとつき破って走るし、春のそよ風よりも、
灼熱の太陽のもとで乱気流につっこむのが好きです。あなたを制するものはよほどの賢者です。
今、晴れていたかと思うとたちどころに雲を呼び、雨を降らせる雨龍で、
あるときは地上にいて、あるときは空中、そして水中にもぐる龍なのです。自由自在に雲と雨をあやつる龍神です。
いつも雲にのり、光り輝やく太陽の恵みをいっぱいに受けながら、
それでも気がむかないと、光りをさえぎる雲をよんで隠れて、天界の夢の中で眠り、
霊感に満たされると、まっ赤な火を吐きながら飛翔をはじめる気まぐれ龍神です。
カンとひらめきだけで生きぬく天才であり、現実はどうあれ、理想だけが正しくて、
自分の愛するものだけがいつも正しくなくてはなりません。熱しやすく、冷めやすく、気まぐれなので、飛行ダイヤはありません。
だから、この龍は粘りづよくてやさしい人しか乗せてくれません。