早く帰るぞって言われて母の車に乗ったけど背後からのよくわからない何かの気配がすごい。
家に帰るまでの間、後ろには車が一切ついてなかったのに何かに追いかけられてる気配がする。ひとつ峠を超えなきゃ家には帰れないんだけど、その間2時間ちょい車の中ではずっと明るい音楽流しながら全然関係ない雑談ばっかりして背後の気配は気付かないふりをし続けた。道中では普段はこんなに出ないのにってレベルで狐が出てきてた。
家に帰ってきて玄関を過ぎてリビングに入ってからやっと、背後の気配が消えた。玄関に置いてた盛り塩と龍神様が彫られてる水晶のおかげだと思う。

やっと落ち着いたから詳しく話を聞いてみた(ここからほとんど母の推測)。
車内に居た女らしき奴は大したことない通りすがり。けれども足を掴んでたのが、昔土地神のように信仰されてた存在で今は信仰をなくして力を失ってるものだろう。信仰をなくして力もなくしたとはいえ元は神とされてた存在が足蹴にされた事に腹を立ててわざわざ自分のホーム外まで追いかけて来たんだろう、狐は多分その元神がお稲荷様だったからやたらと出てきてたんじゃないか、という事だった。

私はともかく、母は何故かお稲荷様と相性が悪い。今まで飼って最後まで見とってた犬がたくさん母の守護についているというのを霊感持ちの人に言われたことがあるそうだが、それが原因だと思う。お狐様と犬(正確には狼や犬神様)は相性が悪いらしいから。

その夜、少し不安になって枕元に氏神様の所の御守りを置いて寝た。
案の定、得体の知れない何かに追いかけられる夢を見た。これはやばい!と思って○○様(氏神様の名前)助けて!って心の中で叫んだら、実家近くの氏神様の神社の鳥居が見えて慌てて駆け込んだ。
軽く一礼して、今夜一晩だけ境内にお邪魔させてください。とお願いしたら、夢の中なのにぶわぁっと風が吹いて、ああ、許されたって思った。次の日の朝はスッキリ目が覚めた。母は特に変な夢は見なかったらしい。
夢の中とはいえお世話になったので氏神様の神社にはちゃんとお礼に行った。

母の推測が合ってるかは分からないし、追いかけてきたのが何かは分からないけど、今後その店は昼間以外では絶対に利用しないようにしようと決めた。

以上です。

特にオチらしきオチはないな〜
長くて退屈だったらすんません( ´・ω・`)