>> 295続き

結果、状況は改善せず、私はあと数回決まっている出勤日をこなしたらやめよう、と思っていました。
その時点でもう3、4回の出勤日くらいしかなかったので、とにかく日が過ぎるのを望みましたが、
Mさんのほうがもう限界を迎えていました。

ソープで働いている、ということがバレたかどうかはわかりませんが(多分バレていましたが)、
少なくとも夜に女を切り売りする仕事をしている、ということは完全にバレていました。
それでも、そういう明確なことは口にせず、「これからはあなたのことを大切にする、そして僕もあなたに大切にされたいと思っている」と言われました。
告白でした。

この話をした次の日が最後の出勤の日でした。
私は、その日だけはなんとか隠して出勤して、もうそれで終わりにしようと思いましたが、
結局その隠し事もバレて、私は動揺のあまりか高熱を出し、店に連絡をしてもうソープの仕事とは縁を切りました。

その後、Mさんは夢を見ることはなくなり、体重も元に戻りました。
Mさんの提案で、札幌から3時間ほどの場所にある父の墓がある地元まで二人でお参りにいきました。
私は心の中で父に謝りました。Mさんは父に何かを言ったかわかりません。