集会に参加した大学生キム・ガンサンさん(20代)は「日本領事館の職員は韓国市民の
怒りを無視するかのように警察の保護を受けて出退勤している」とし、「大韓民国の警察が
正当な要求をする市民を阻んでまで日本領事館を保護するとは理解できない」と話した。

 キムさんは「ここに集まった大学生のほかにも釜山の多くの大学生がそれぞれ学校で
1人デモを行っている」とし、「これからも続けて汚染水の海洋放流を決めた日本を糾弾する」
と述べた。

 これら団体は当初、午前9時から領事館職員の出勤時間に合わせて領事館の正門まで
練り歩き、「日本領事館など閉鎖せよ」というスローガンを叫びながら福島原発の処理水
放出に抗議する予定だったが、釜山警察庁所属の機動隊の制止で実現しなかった。

 このため、デモ参加者は警察に対して「(デモについて)申告したのになぜ防ぐのか」、
「国民を無視するのか」、「国民ではなく日本を守るのか」、「国民を相手に脅迫するのか」
と反発した。

 警察は、記者会見や声明書の朗読は一部許可されるが、領事館の100メートル内でデモ
を行うのは不法行為だという立場だ。

 釜山警察庁の関係者は「外交官を保護することは法で規定されており、警察は法に従って
しなければならない」とし、「領事が出勤する時間にデモ参加者が出勤を阻止したりする場合、
もしかすると外交問題が発生する可能性があるため、その前に阻止している」と説明した。