>>567
(つづき)
「ありさちゃん!(仮名)ダメじゃない!来なさい!誰も来ないわよっ!」
と、ほぼ叫びながら、女の子の腕を掴んで立ち上がらせてエレベータから引きずり出していく。
「あの!ちょっと!おかあさんですか?どうしたんです?!」と俺。
その女性は、俺を全く無視して玄関から出て行く。
追いかける俺。
玄関の自動ドアが閉じた時に、女性が振り向いて叫んだ。
「あなたっ!父親失格っ!」
当惑する俺
その時、その女性の手を振り払って、女の子が走り去り夜の闇に消える。
「あーあ、いっちゃったw いっちゃったw しーらないw」
その女性は、へらへらと笑いながら、女の子が走り去った方向とは逆の方向にゆっくりとしっかりした足どりで歩き去った。

当然、翌日管理会社に連絡した。
その後、警察が来るようなことも何もないので、再度会社に確認した。
「なにもなかったですよ。防犯カメラにも写っていなかったので。」
俺は見たんだよ!