日本人は「上が決めたことなら仕方ない」と考えがちだ。
結局、強い相手には口をつぐむ。
明治維新が起きたら「はい、そうですか」、戦争に負けたら「はい、そうですか」、
アメリカに占領されても「はい、そうですか」。
日本人は政治体制が大きく変わってもびっくりしなければ反抗もしない。
極端なことを言えば、仮に中国が侵略してきて属国にされても、
ご主人様がアメリカから中国になっただけの話なので、
日本人は「はい、そうですか」って受け入れるんじゃないかと思う。
ただ、あきらめてばかりいたらフラストレーションがたまる。
そこで、いじめてもいい相手を見つけ出して攻撃し、うさ晴らしをしようとなるわけだ。
それが自粛期間中のパチンコ叩きであり、自粛警察であり、コロナ患者や医療従事者への嫌がらせ。
実は日本人がいちばん気に入らないのは、自分が我慢しているのに、楽しそうにしていたり、上手くやっていたりするやつなんだよ。
自分はコロナで仕事が減ったりクビになったりしているのに、隣のやつが儲けたりするとすごく腹が立つ。
それは嫉妬なんだけれど、孫正義や三木谷浩史のような大金持ちが儲けるのはそれほど気にならない。
あまりにも経済格差がありすぎるんだよね。
日本以外の国の人なら、検察官が賭けマージャンをした程度の話なんて些末な出来事だと考えるはずだよ。
そんなことより、国のシステムや法律が変わるようなときにこそ大騒ぎをする。
消費増税には文句ひとつ言わないのに、なぜ公務員が退職金を受け取ることをあれほど騒ぎ立てるのか。
結局、強い相手には口をつぐむけれど、いじめてもよさそうなやつをターゲットにして、みんなで徹底的に叩きまくるんだよね。
溺れる犬を棒で叩いたうえで、石まで投げつける。日本人っていうのはそういう国民性なんだ。
そうやって、日頃のフラストレーションを解消しているんだな。