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 職員の4月1日付での異動先は、約30年ぶりに設けられた町史編纂(へんさん)室。普段は住民に貸し出していた公民館の和室があてがわれた。
室内は畳が数枚取り外され、机が一つ置かれている。辞令発令時に業務に関する詳しい説明はなく、前回の町史編纂に使われた資料を整理したり、当時の担当職員に話を聞いたりしているという。

 職員は税務課に勤務していた2018年5月、固定資産税を過大に徴収していたと当時の課長らに報告したが、調査されなかったため町議らに内部告発した。
これを受け、19年9月には税務課長が減給の懲戒処分となり、東(ひがし)浩二町長も給与を減額した。

 職員は、18年8月に別部署に異動となり、19年4月には一部事務組合に派遣されていた。
18年度の人事評価は「0点」だったといい、「正しいことをした人間にこういう仕打ちをすれば、他の職員は何も言えなくなる」と話している。