相同性のある波形どうしは共鳴し、記録された情報は、脳神経の発火パターンに近い波形(近い情報の形態)を手がかりに、ネットワークでの処理によって補完、加工されながら記憶や経験の想起、意識として脳神経へとフィードバックする。
また、ネットワークに分布するより高い相互作用緊密度をもつ基本粒子の配列体=重みの高い情報(=頻出する経験や強烈な感覚をともなう情報であり、執着や怨念として表出する情報も含まれる)ほど出力は大きくなる。
このために脳の各所ごとで情報の重み付けづけにしたがって競合抑制的に選択されるさいに、重みの高い情報をともなう信号は優位に勝ち残ることになる(しかし、遠い過去の情報ほどほかの情報と競合する頻度が高くなるので、間接的、不完全な創出となる)。
現在だけではなく過去の情報ももとに処理され、最終的に勝ち残って統合されたネットワークの情報の信号は想起される記憶やひとつの明確な意識体(自意識・意志)としてつむぎだされ、各感覚野や前頭連合野と連携して表出する。
ただし、競合するほかの情報よりも重み=出力の大きくなりすぎた情報(強い記憶や思念)は抑制されることなく、自身の肉体へといたるものとは異なる、別の事象をつかさどるネットワーク経路にまで影響を与え、間接的、不完全な情報としてつむぎだされる。
この欠損した記憶や意識体が、物質的宇宙と相互作用して不明瞭な事象として現れたり、波形や経路の近い土地や他人の肉体・脳内現象として補完、表出したものが心霊現象なのである。