黒鉄の巻 第十四帖

悪の総大将は奥にかくれて御座るのぞ。
一の大将と二の大将とが大喧嘩すると見せかけて、
世界をワヤにする仕組、
もう九分通り出来ているのぢゃ。
真の理解に入ると宗教に囚われなくなるぞ。
形式に囚われなくなるぞ。
真の理解に入らねば、真の善も、真の信も、
真の悪も、真の偽りもわからんのぢゃ。
今に岩戸開いて明らかになったら、
宗教いらんぞ。政治いらんぞ。
喜びの歌高らかに鳴戸の仕組、富士にうつるぞ。
(一月二十二日)