>>335

量子力学では、量子が時空を超えて干渉する、つまり過去が未来に、未来が過去に干渉することがあることが認められている。問題は、この仕組みがこの世に現象として現れるとき、どのような厳密化されたモデルを取るかどうか。
この世は、ある程度は厳密なものだから、単純な自然現象も、いくらか厳密な型にはまらないと現象にならない。

結論を言ってしまうと、これは既に複数の作家先生たちが考察し、複数のSF等で、記述・描写されて典型となっている。その答は「因果関係のねじれが発生する」というのがどうやら正解のようだ。

たとえば、スタジオジブリのハウルの動く城という作品。ソフィーが指輪の光線により導かれて、時空のドアを開いて過去に行き、少年時代のハウル(星を飲み込んでカルシファーと契約する瞬間)に会い、未来で貴方を待っているからと伝えるシーンがある。
少年ハウルは成長し、動く城を作り、未来でソフィーを発見し、ソフィーにあの指輪を渡す。これは、因果関係のねじれが発生している。

他にも絶園のテンペストというアニメ作品でも、葉風が過去に行って愛花殺人犯を解明しようとしたところ、愛花にコンタクトしてしまい、愛花はすべてを悟って、殺人事件に偽装して自死する、という因果関係のねじれが発生する描写がある。

たぶん探せばまだまだあるだろう。厳密には、ドラえもんも、基本の噺は過去と未来が因果関係がねじれて干渉しているお話。