妄想は思考の産物ですから、思考に流されていない状態(三昧)では妄想はありません。できません。
幻覚は五感の産物ですから、五感に流されていない状態(三昧)には幻覚はありません。できません。
夢は眠りに陥っている状態ですから、はっきりと意識を集中して整えている状態では見えません。

どちらかというと、自我の主観の方が夢で、そこから抜け出している時の方が、目覚めている感じです。
現実感覚というか、リアリティもより高い。
よく目覚めと言われますが、その言葉の通りです。

ただし、これは仏教における四諦の悟りとは違って、三昧ですから一次的にしかその状態を維持できません。
止観における止(サマタ瞑想)の入り口でしかありません。