クリヤヨガ(タミールシッターンダヨガ)的に言うと、
火の洗礼も水の洗礼もCS氏言うところの丹道周天の循環(脊柱内の上昇と下降)のことであり、
ヨガナンダは吸気とともに背骨を上昇する冷たいエネルギーと
呼気とともに下降する暖かいエネルギーと表現している。
前者が水による洗礼、後者が火による洗礼。

キリスト教では当時川に腰まで浸かって受けていた、
ヨハネによるバプテスマのことを水の洗礼といい、
一方、教会のステンドグラス等によく描かれている、
逆向きの鳩によって象徴されている聖霊による洗礼、
これが火による洗礼だ。彼らはこれをペンテコステと呼ぶ。
ペンテコステはイエスの昇天後に直弟子たちや
熱心な信徒たちに起きた現象で、
燃える赤い舌とも形容される聖なる鳩(聖霊)が、
弟子や信徒たちの頭頂部分から入り込んできて、
それ以来弟子たちはイエスが見せたのと同様の、
病人の治癒や死者の蘇りといった奇跡を起こすことができるようになった。
キリスト教が爆発的に広まるきっかけとなったのが、
この弟子たちによる奇跡の実演に他ならない。

尚、一般的な気功や仙道における小周天は体表面を巡らせるもので、
上記クリヤヨガの本来のやり方が間違って伝えられたものだ。