引きこもりはどこにでもある
他人との接触への不安は、確かにドイツや他のヨーロッパの国々、そしてアメリカでも見られる。ただ、名称は違っている。
英語圏ではNEET (Not currently engaged in Employment, Education or Training) といい、ドイツのHikikomoriたちには社交不安障害という診断が下される。
ドイツの青少年の8人にひとりが罹っていると言われる社交不安障害では、重症となると社会から断絶し、実家の子供部屋に閉じこもることになりかねない。
世界の近代化、グローバル化によって青少年にかかる社会からの要求は大幅に高まった。
そのため、若いドイツ人の約5%から10%は、他人からの評価を恐れて社会との接触を避けるようになっている。