沖縄の無人島で一人で暮らしている老人Aさんの人生
戦後間もなく沖縄でアメリカ先住民男性と日本人女性との間に生まれる
生まれてすぐに両親が離婚したため母子家庭で育った
眼が青かったため幼い頃からいじめられた
母親が蒸発したため悪どい叔父の家に引き取られ、学校にも行かせてもらえずに朝から晩まで畑仕事や家事などに従事させられた
15歳の時に急にアメリカ軍人の養子になることになる
ベトナム戦争が勃発し、実の息子を戦争に行かせたくないアメリカ軍人が身代りに戦争に行かせるための養子を欲しがっていたため、叔父は大金に目が眩んでAさんを売ったのだ
なんとかベトナム戦争から生還したが、「ちゃんと母の遺産を受け取ったのか?」という確認の電話がかかって来る
実は蒸発していた母はアメリカに渡って稼いでAさんに学費を仕送りし続けていたのだが、叔父がその仕送りを隠して着服して私腹を肥やしていたのだ
さらにAさんがベトナム戦争に出ている間に母がこの世を去っており、母の遺産が最後の仕送りとして叔父の家に届いていたのだが、叔父は遺産を懐に入れ、母の訃報すらAさんに伝えていなかったのだ
これを知ったAさんは叔父の家を飛び出した
一人で生きていくためにマグロ漁船に乗り、一攫千金を果たした
豪遊生活を送り、金が有ると色んな人が寄ってきた
しかしAさんはいつしか自分が叔父と同じように金の事しか考えない人間になっていることに気付いてしまう
金に振り回される人生に疲れ、人間不振に陥り、全財産を捨てて無人島へと移り住んで自給自足の生活を始めたのだった

(俺なら叔父をぶっ殺すけどなぁ・・・)