私がとあるグループで目撃した果てしなく下らない話。
私は中学の友人からとあるグループを紹介された。そのグループは友人の親しい先輩が運営しているもので、メンバー不足で勧誘に躍起になっていた。
友人からの御願いということで私も仕方なくそのグループに参加したのだが、どうにも違和感があって馴染めなかった。
それもそのはず、私は友人から何の説明も受けていなかったが、そのグループは「男女の出会い」を目的としていたのだ。
そうと気付くのが遅れた私はグループのメンバー達とあまり話が噛み合わず、男の子達に愛想を振り撒いてお姫様扱いされてチヤホヤされている可愛い女の子「A子」と意見の食い違いから口論になってしまった。
A子は男の子達の前だと猫被っているけど、機嫌を損ねると柄が悪くなる二面性のあるタイプだった。
次に、私は「B男」というDQNと接触してしまう。
B男は自分がワルの不良であることを売りにして女の子達にアプローチを仕掛けているような古くさいアホだった。
余計なお節介だっかもしれないが、私はアドバイスのつもりでB男に「そんなおっかない格好でおっかない行動と発言をしていたら、女の子が怖がって寄り付かないよ」と言ってしまった。
するとそれを近くで聴いていたA子がいきなり反応し、「おっかないB男くん! 好きぃっ!」(本当にこんな感じ)といったぶりっ子モードでB男にすり寄り始めた。
A子からベタベタ絡まれてB男もまんざらでもない様子だったけど、A子を狙っていた他の男の子達はそれを面白く思わなかったらしく、一番A子に入れ込んでいた様子の「C男」というチャラい男がB男に食って掛かり始めたなった。
周りの誰もB男とC男の争いを止めなくて、A子が煽ったことでさらにエスカレートしていき、終いにはどちらが先に言い出したかは知らないけど一対一での決闘が取り決められてしまった。
ちなみに風の噂で聞いた決闘の結果は割愛するが、アホらしく悲惨なものだったらしい。
これはA子の「嫌いな奴の意見を真っ向から否定してやりたい」というヘソ曲がりで見栄っ張りな想いからの軽はずみな行為が引き起こした騒動だが、その一因を担ってしまったのは私だという気がして後味悪くて胸がモヤモヤする