ネアンデルタール人はがっしりした体格で身長は150-160くらいの
当時のクロマニヨン人と比較しても小柄でずんぐりした体格をしていた
体力的には、クロマニヨン人よりずっとあったと考えられている。
脳容量もクロマニヨン人より少し大きいな。
ただ、身体の大きさと脳の容量を比較した脳比率では、クロマニヨン人より少し少なく
知能がクロマニヨン人よりあったかどうかは、議論が分かれるところだ

注目するべくは、ネアンデルタール人由来の遺伝子を現代人は有しているが
現在までに発見されているのは、全て父系由来の遺伝子だって事だ

アメリカ先住民族の例では、母系由来の遺伝子の方が圧倒的に多いはずであり
実際、学者も当初はそう思っていたようで、母系でのみ遺伝する
ミトコンドリアDNAを調べて、クロマニヨン人由来の遺伝子はないから
交雑は無かったと結論付けていた

何故、ネアンデルタール人の遺伝子は父系由来のものなのか
推測だが、体力的に優位にあったネアンデルタール人の方がクロマニヨン人より
当初は圧倒的に優位だったのだろう
クロマニヨン人の優位性は、ネアンデルタール人と違い、高い社会性があること
百人単位の集落を作る事が出来たのがクロマニヨン人の優位性であり
家族単位の集団しか作れなかったネアンとはここが大きく違う
だから、クロマニヨンが少ない間はネアンの方が優位にあったのかもしれない

あるいは強い子供が欲しいと、クロマニヨンの女性がネアンと通婚するとか
そういう事もあったのかもね
まあ、ネアンの女性がクロマニヨンの子供を産む事もあったとは思うが
その逆の方がずっと多かったかったから、現在までにネアン由来の遺伝子は
父系のものばかりなのだろう