私の母はもう亡くなっているけど、生きているときに不思議な話をしていたことを思い出した。
「○○子が戻ってきた。」○○子は娘で一年前に亡くなっていた。自宅でのこと。
「ドンと身体にぶつかってきた。ほら、自分で仕立てたクリスマスのパーティ用のワンピースあったでしょ、あれを着ていた。
今まで踊っていたのかな?と思うほど、息切らして、頬が上気して赤らんでいた。」
私「身体がぶつかってきたの?」
「そうなの、お腹減っていない?と聞いて、台所の食卓に座らせて、おかずをいろいろ準備して・・・気がついたら消えていた。」
母は、その頃はまだ仕事もしていて、気丈で、一本気な人でウソをつけない人だったから、
その時は疑うことなく、信じた。ただ時間にしたら3分か、4分のことだろう。
クリスマスイブの日だった。
私なら、亡くなった大切な人が姿が見れる状態で戻ってきたら、歓喜だ、泣いて、わめいて、飛びつく。
どれほどうれしいか解らない。会いたい、会いたいと思いながら暮らしている。