11月頃の話なんだけど、出社しようと家を出ると雨が降っていた
「また天気予報はずれかよ」ってブツブツ言いつつ家に戻り、傘をとって駅に向かった
傘をさしてる人がいなくて可哀想だなと思いながら駅に向かったんだけど、何かおかしい
普通は雨に降られれば早足になるもんだが、道行く人はゆっくりと歩いている
どうにも違和感があって注意深く周囲を見渡すと、幼稚園くらいの子を連れた親子は歌いながら歩いてるし、犬の散歩してる人は新聞屋におかれたケースの中の新聞をじっくり読んでいる
雨降ってないのか?と思ってさしてる傘を見上げると、安物のビニール傘はバタバタ音をたてながら揺れてるし、路面をみても濡れている
その後傘をさしてる人を誰一人見ないまま会社に着き、このことを忘れていたんだが何だったんだろうと不思議に思う