つまらない話するぜ
中2の夏の夜、自分の部屋に黒い人型の何かがいたんだ。まぁ、そのとき俺は目の錯覚かなんかだと思ってそのまま寝たけど。
次の日の夜もいた。この黒い人型が気になってしょうがない俺は電気をつけて確認したら、あら不思議、何もない。壁しかない。
電気を消したらそこにいるのに、電気をつけたら消えてる。子供な俺は目の錯覚だと分かってても怖かった。
さらにその次の日、明らかに黒い人型が近づいていた。「これは目の錯覚じゃねーんじゃねぇの?」と思った俺は、ありったけの勇気を振り絞って黒い人型に近づいてみた。なんでか近づいたら消えた。
その日は「やっぱりただの見間違いだった」と安心して眠った。
ただ、その日の夢が黒い人型に追いかけられる夢だった。

  続く