>>634
まず脳死と昏睡は定義が違う
生命活動に最低限必要な脳幹は機能停止すらしてない場合を昏睡という
エベンはそれ、麻酔してる状態もそれ
脳幹まで機能停止した場合を脳死と呼ぶ

機能停止は脳波測定により定義される
大脳皮質の脳波が観測されないフラットな状態だと機能停止
エベンのそれと、麻酔のそれは同じ
原因が細菌感染による炎症の虚血状態と神経伝達物質の阻害薬の違いでしかない
後者は薬を取り除くと速やかに回復する
前者はそのまま神経細胞が破壊されて回復しないことが多いので死んだり障害が残ることが多いとされる
エベンはなんの後遺症もなかったので、それこそ麻酔に限りなく近い

麻酔のあとも、速やかに機能回復しないと術後せん妄になることはよくある
エベンはそれに該当すると思われる

もしくは少数であるが、術中幻覚というものもある
手術中に猥褻行為されたとかたまに医師が訴えられる
どうやら昏睡状態にあっても、聴覚は機能している例がたまにあるらしく
それが原因で手術で体が弄られてる→猥褻行為されたと被害妄想を起こすことがあるとか

いずれにせよ残念ながら、エベンの体験談は現代医学で説明できる程度の臨死体験としてはかなりしょぼい
そもそも脳死すらしてない
珍しく脳科学者が体験したという価値しかない
脳幹が障害した例とか他に稀有な事例はある