以下、出口オニサブロウの事を私に話してくれたひい爺ちゃんの言葉から断片的にあげると、

「出口は大変な力を持っている人物じゃった。しかし、イシャ(どうやら世界を
 支配する大組織?を指している言葉のようです)の力と能力は並大抵のものでは
 ない。普通の人間が何千何万と、かかっていっても勝てるような相手ではない。

 ・・・・・しかし、出口はわしだけにはこう言っておった。

 わし(出口オニサブロウ)は多くの民のため世直しをしようと思ったが完全な
 成功までにはいたらないようである。しかし、そう遠くないうちにわしの意志を
 実現させてくれる人物が現れるであろう。そのお方は世直しだけでなく、悪に
 染められた多くの人々の心を正せる偉大なる人物じゃ。わし(出口)はそのお方
 にお会いできるまで生きてはおれぬだろうが、お前(家のひい爺さんのこと)は
 そのお方を目にする事になるはずじゃ。と・・・・・」

とうてい私はこの話しを聞いていたとき、まさかこの先にあげるような出来事に
なるなどと想像すらできなかったし、しなかった。