了解。これは、俺が体験した中で一番最初で一番怖かった体験だ。
もう20数年前の話だが、今でもはっきり覚えてるくらい恐ろしかった。
怖くて親にも一部分しか話せなかった事だ。(当然親は見間違いだろうっていって信じてくれなかった。)

当時俺は小学4年で、たしか運動会の準備をしていた。母校は田舎の学校で前の道は殆ど人は通らない。
で、グラウンドに白線を引くやつ(ラインカーだっけか)の線を引く目印を付ける為に手ごろな物を探してた。
母校には桜並木があってな、たまに折れた木の枝なんかが落ちてるんだ。それ狙いで桜並木に行ったんだよ。
目当ての物を見付け、グラウンドに戻ろうと前を向いたその時『それ』を見てしまった。

桜並木の前に、大人なら跳び越せそうな小川があって、その向こうに道路があるんだが、『それ』は昼間からその
道を歩いてた。(他に人はいなかった。)

『それ』には黒字に柄のある服を着ていて、首から上が無かった。(親に話したのはここまで。)
俺も最初は見間違いかな?って思ったんだが、そうじゃなかった。
ていうか明らかにこの世の者じゃなかった。『それ』の特徴を挙げると

・黒字に柄のある服を着ている
・首から上が無く、首の部分に赤い色が見えた。
・歩き方がおかしい。(間接を曲げずに歩く、どこぞの兵隊の行進の様な歩き方)
・両腕を突き出し、白い布に包まれた何かを持っている。

俺は悲鳴を上げ、一目散にグラウンドに逃げた。(木の枝は持ってた)で、クラスメイトに話したんだが、皆信じて
くれた。後になって聞いたが、俺の顔は真っ青でただ事ではない様子だったからだそうだ。
まあ、その後は霊障なども無く特に悪い事も起こらなかったが、これが一番怖かった体験だ。