拝みや、普通の怪奇作家でも通用する筆力なのに、なぜ「実話」にこだわるのかなあ。
彼を見ていると、空手バカ一代を思い出す。ああいう虚像は、どんな悪霊やタルパ
よりも怖いから。梶原や大山も、結局、虚像に飲み込まれた。