戦犯になって死刑になった通訳の二十周忌かの席で、故人について語られるんだけど
本来故人は死刑になるようなことは何もしてなかった。マジで単に通訳を務めていただけ、
上官の命令に従っただけ。でも通訳ってことは市民側によく名前と顔を知られているということで、
それが理由で訴えられ、裁判の場に立つことになってしまった
しかも当時の直属の上官が「自分が命令したことだ」という真実を証言しなかったので、死刑
上官は責任を認めなかったので、無罪
故人の同期だった男(この人も有罪として十年刑期を務めた)がなんで上官が命令したことを
証言しなかったのか、それで無罪、おかしいだろうというようなことを語っているところにくだんの
上官が登場 険悪な雰囲気の中、しゃあしゃあと遺族(母と妹)に対して「本当にお気の毒なことだと
思います」とか言うので、上記の同期だった男がキレて「お気の毒だったじゃないでしょう」
「あんたが証言しなかったから死刑になったんじゃないか」と言うと、元上官は「いや、弁護士にそれは
証言するなと言われたんで…」、妹も、兄が獄中で手に入れた本の隅に書き綴った文章から、
兄はあなたが証言してくれることを信じていたのにと責めるが、謝罪とかはなし
最後インタビュアーが何を思ったのか、ここまで無言の母親に対して「この(故人が死刑に
なってからの)何十年、何かいいことはありましたか?」とか尋ねる。母親は「なにもなかった、なにも」