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主人公は校内暴力の嵐が吹き荒れる高校に通う女子高生。
特にAという男子生徒はヤクザ並の悪事を働く問題児だが、親が有力者なため、教師たちも強い態度に出られなかった。

そんなある日、Bという少年が転校してくる。
Bは屈強な体格の持ち主だが気が優しく、正義感も強く、不良グループが悪事を働いた時は臆することなく注意する。
腹を立てたAはBに殴り掛かるが、逆にBに投げ飛ばされ、すごすご逃げ出してしまう。
Bは柔道を習っており、不良グループなど一蹴できるほどの実力者だったのだ。
B本人は「格闘技は神聖なもの。試合以外の場で人を投げてしまうなんて」と反省するが、周囲はAの情けない姿に大盛り上がり。
たちまちBは学校の人気者となる。

数日後、主人公やBらは校外美化活動でゴミ拾いを行っていた。
Aが投げ飛ばされた一件で不良グループもすっかり大人しくなり、渋々ゴミ拾いに参加している。
そこへフルフェイスのヘルメットをかぶったバイクが数台突っ込んでくる。
彼らは一瞬でBを取り囲み、そのうち1人がBを刃物で刺し、あっという間に走り去っていった。
Bはすぐさま病院に搬送されるが、意識不明の状態が続く。

Bがいなくなったことで、不良たちは再びのさばるようになる。
だが、教師たちは変わった。
Bがそうしていたように、問題行動を起こす不良たちを厳しく注意し、取り締まるようになったのだ。
「先生たち、すごいわ。B君が目を覚ました時、学校がまた荒れ放題じゃ悲しむものね」
最初はそう言って喜んでいた主人公たちだが、教師たちの行動は次第にエスカレート。
不良たちを血まみれになるまで殴る蹴るし、ついには腕を引きちぎるような残忍な行動を取るようになる。