人は神代の太古の昔、この世に姿を現わす前の、宇宙の混沌、その中にて、

星や天体、銀河系、太陽系の創られし後、宇宙の意思を表わすために、

最後に創りし命なり。宇宙の進化は地球を作り、自然を作り、命を作り、

やがては地上は楽園の如、命の栄える星となり。なれどそこには、神の心を、

神の慈愛を讃えるものなし。ただに動物、植物は、己の命を謳歌せど、

神の慈愛を、栄光を、尊ぶ心は持たざるを。

さにて神は人を生み、神の祈りを知るように、神の願いに応えるように、

御魂を分かち授けたり。ここに人は、神から分かれて、神の願いをこの世に

映し、神のみ業(わざ)を祀(まつ)り、言祝(ことほ)ぎ、宇宙の神秘を讃え、

尊ぶ、人の使命の始まりなり。宇宙に人のなかりせば、唯に寂しき、

侘(わび)しき虚空。なれど人の現われて、神の偉業を祝うとき、神の慈愛に

感謝を捧げ、神の巧みを畏(かしこ)むとき、神の光はさらにも増して、

宇宙に命は遍(あまね)からむ。