>>96 以下一部掲載

・・・即位の儀式をつつがなく行われた徳仁天皇。
いよいよ25日に来日する米・トランプ大統領を国賓として迎え、雅子皇后とともに即位後初の外交デビューを果たすことになる。
壊し屋と対峙する両陛下が、令和の新皇室を世界にアピールする。・・・

・・・皇室に詳しい作家の北一策氏が、海外から見た天皇像について語る。
「日本人は、天皇は『日本国の象徴』としてごく自然に考えている。
しかし、海外、こと世界の為政者は天皇陛下に対し強烈な畏敬の念を抱いています。
ユダヤ暦、イスラム暦など西暦以外の暦法を使用する国、民族は諸外国にもありますが、
一世一元の制を存続させているのは日本だけです。『時の流れ』を支配する天皇が交代したことで、世界のトップは何かが変わると注目しているのです」

国際ジャーナリストの山田敏弘氏もこれに同意して、
「天皇は英語でエンペラーと呼ばれる特別な存在。権力の権化と認識されている。
ロシアの最高権力者プーチン大統領でさえ、何度も謁見を願い出ているが、いまだにその願いはかなえられていません」

しかし、トランプ氏はすでに17年11月、大統領として初来日し、明仁天皇(現上皇)夫妻と面会を果たしている。
その際、赤坂御所で出迎えた天皇陛下に対し、お辞儀もせず、
背中をポンポンと叩くようなしぐさをしたことで一部では「失礼だ」と物議を醸したこともあった。東京新聞論説委員の五味洋治氏が解説する。

「09年に初来日したオバマ前大統領は天皇陛下に深々と最敬礼しました。
反オバマのトランプ氏はその真逆をやったわけです。トランプ氏は金正恩朝鮮労働党委員長との会談でも、
自分の手を上から押しつけて握手することで、交渉を自分のペースで進めようとした。
さすがに今回、天皇に対して、そこまで大それたことはしないはずですが‥‥」
とはいえ、アメリカファーストを唱える唯我独尊の男だけに、何をしでかすやら──。・・・