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先住民アボリジニ

アボリジニ
オーストラリアの先住民アボリジニは、約6万年前、第4氷河期の中頃に東南アジアから移住してきたといわれている。
アボリジニは、オーストラリア全土で狩猟、採取による生活を営んでいた。
自然からの恵みが生活の糧となっていたアボリジニは、独特の世界観を作り上げていった。
その中心となるのが、天地創造の神話「ドリームタイム」。
人間も自然の一部として認識し、動物や植物などと一体であるという精神世界を反映したものだ。
自然との共存を図るため、さまざまな知恵や生活習慣を生み出していった。
文字を持たなかった彼らは、それらを歌や踊り、ロックアート(壁画)などで表現し、文化や伝統を継承し続けている。

ヨーロッパ人が入植するかなり以前から、北部ケープ・タウンを訪れたパプア系民族との交流を皮切りに、
北部に居住するアボリジニはインドネシア人や中国人との対外交易を行っている。


ヨーロッパ人との出会い
最初にオーストラリア大陸に接触したヨーロッパ人はポルトガル人で、1520年代に大陸東部を探検したとされる。
当時はヨーロッパで珍重された香辛料などを求める大航海時代だったが、オーストラリアには価値ある産物を見出すことができず、
それほど注目を浴びることはなかった。

1606年には、スペイン人のトレスがオーストラリアとパプア・ニューギニアの間の海峡、現トレス海峡を航海。
オランダの探検家はタスマニア島を発見し、オーストラリア大陸の北と西の海岸線を地図に起こした。
1688年にはイギリス人探検家ウイリアム・ダンピアが、北西海岸に上陸。
そして、1770年にはキャプテン・クックがエンデバー号で東海岸に上陸し、イギリス領として宣言した。