>>228
>>225の研究はまさに視覚的記憶に関する研究なんだが
実験では犯人が逮捕されたときの映像を被験者に見せた上で
映像に映った犯人が大人だったか子供だったか質問するといったものだ

何やら視覚的な記憶というものが絶対的なものであるかのような認識があるようだけど
記憶の中のイメージというものは実際に目で見た映像をそのまま記憶してるわけでなく
特徴的な部分を抽出してそれを過去の経験で得た記憶の中の映像と結び付けたもので
コラージュのようにその断片を組み合わせて思い出されるようになっているんだ
だからその抽象化された記憶のイメージ構造が何らかの干渉を受けて改変されれば
視覚的な記憶であっても、いや視覚的な記憶だからこそ容易に改変されるのが普通だ

ただ、映像記憶といって、小さな子供や発達障害者などごくまれに
映像を完全な形で記憶できる能力を持った人もいる
画家の山下清なんかは一度見た風景を細部まで記憶して描くことができることで有名だが
もし生まれつきそういった特異な能力をお持ちならば視覚的な記憶が絶対的なもので
集団心理によって簡単に改変できるものではないと主張するのも分からなくはない
そのような人がオーストラリアの位置が現実と違う地図を記憶してたとしたら
それは実際過去にそのような地図を見ていたということに疑いの余地はない

ただそれが普通だと思われると他の人と話が噛み合わないことになる
大多数の人にはそんな能力はないし
視覚的であっても記憶は曖昧なものに過ぎないのが世間の常識であるのはご理解されたい