ぼくのトラウマは入院時の事だ。

入院させられて、誰にも認めてもらえなかって
辛かった とか 、そういうのじゃない。

@入院の時、
ぼくは家の部屋の外に出されたら
脳が狂う事を知っていた。
だから 入院させられたら 脳が狂って
取り返しのつかない事になると、
医者と両親の3人に号泣して叫びまくって
やめてとお願いしたんだけど、
聞いてもらえなかった。

それが、
この線路に入ったら特急列車が来て
はねられると、
ぼくだけがわかっていて、必死に
入れないで、と叫んでいるのに
引きずり込まれたような 恐怖と絶望だった。

A結局入院させられて、
ぼくの脳はみるみる狂っていった。
狂っていくのが、自分でわかった。
ヤバすぎると思って、
毎日毎日泣きながら公衆電話から
親に 入院をやめてって電話したんだけど、
聞いてもらえなかった。
ぼくは脳が狂っていくのを感じながら
2か月過ごした。

線路に入れられて、ひかれたんだ、本当に来た特急に。

B退院したら
ぼくの脳は完全に狂っていて、
医者も治せなくなっていた。
なんやろな?なんやろな?って言って
薬の量だけ増やされ続けた。
それで、3年間ぼくは息も時々出来なくなる、
眼球が上を向いたまま1日を過ごす。
実態の無い恐怖、苦痛、脳の狂い を持って
ベッドにいた。

ひかれた傷と戦ったんだよ。