多くの日本人には「天皇皇后は日本人のお手本だ、変な行動をするはずがない」という【信念】のようなものがあります。
しかし【現実】にナルマサが変な行動をすると、その信念と矛盾します。
人は信念を変えることに非常に抵抗があるため、何か【理屈】をつけて「ナルマサの行動は正しくて天皇皇后というお手本にふさわしいはず」と整合性を図ろうとします。
乾杯の件を「トランプが日本式マナーに合わせた」という理屈で解釈するのが、そのいい例です。
この理屈でいけば、トランプが日本式マナーに合わせた=ナルマサが酒を出したのは正しい行動=天皇皇后は日本人のお手本だ、となって【信念】と【現実】が矛盾せずに済みます。
【理屈】が【現実】を正当化して【信念】を変えずに済むのです。

これは心理学の「認知的不協和」の理論です。
皆さんも、身近な人がナルマサのおかしさに気づいてくれない…と嘆きたくなったら思い出して下さい。