聞いた話です。

私の友人で何年か前に川で溺れて数分間仮死状態になった人が居るのですが
その友人が死後の世界の様な場所を夢で観たよと言っていました。
どんな所かと言うと真っ暗な道が延々と続いているが物凄く遠くの方に光が見える。
友人も含めた死者とおぼしき人々がその光へ向かっているんだけども
その途中に唐突に横から光が差して部屋が出現した。
半分位の人はその部屋には見向きもせず先に進むのだけど半分位は部屋に入って行くんだって。
友人は部屋に入ってみたそうだ。
部屋は時代劇とかヤクザ映画で見る様なサラシを巻いたおっちゃん
が仕切ってる賭場があった。
不思議な賭場で賭ける度に皆勝っちゃうんだよな。
負けてスッテンテンになってる人が一人も居ない。
半か丁か?の後に賽の目が必ず当たってワーワーキャーキャーと歓声が上がる。
誰も外さない異様な賭場。
友人の横に居たおばちゃんが「やっぱり賭け事って素晴らしいわ」
と言った時に友人は何か不気味なものを感じて我に帰り自分が川で
溺れた時の記憶を思い出して部屋から出たそうだ。
部屋から出ると遠くの光も怖く思えて自分が来た暗闇へと走って戻ったそうだ。
まっ暗闇の中を何時間も走っていたら自分が溺れた川が見えて来たので飛び込んだらしい。
それから暫くして友人は目が覚めたらしいのだけどその夢の内容はすぐには思い出せず数日後に思い出したんだって。