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不可解な体験、謎な話〜enigma〜 Part108
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0001本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/04/24(水) 08:29:51.29ID:ZZoWRv/k0
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、
幼い頃の不思議な記憶、見えるはずのないもの。
そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッドです。

◆煽りは放置。点数・論評つけもやめよう。
◆気のせい、勘違い等の根拠の無い一行レスは控えましょう。
◆夢ネタは専用スレへ
「夢」で検索すればその種のスレが山ほど出てきます。
◆金縛り・幽霊はなるべく別スレで。
◆次スレは>>980が立てること。

※まとめサイトのリンクを貼ると荒れる原因になるので各自でググって下さい。

前スレ
不可解な体験、謎な話〜enigma〜 Part107
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1535326910/
0282本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/17(月) 23:01:03.94ID:y/PpWBHu0
いきなりで申し訳ない。聞いて欲しいことがあるんだ。
今から10日前くらいに異世界?に行ってきたっぽい。もしかしたら夢だったのかと思ったがどうやらそうではないらしい。医者にも行ったがどこか蔑む目で見られて、異常ありませんと言われたが。
ここに書いてもいいだろうか。
0285本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/17(月) 23:18:30.19ID:y/PpWBHu0
>>283
ありがとう。長くなると思う。
俺は関西の某県でサラリーマンと副業で週2回深夜のコンビニで勤務しているんだけど、6月7日の深夜、いつもほぼ客が居なくなる時間2時過ぎに休憩を取ってた。監視カメラをぼぉっと見つめながら飯食ってたんだけど、ふと店前のカメラに人影が映ったんだ。
その日はまぁちょっと肌寒いかなって気温だったんだけど、黒いコートきて黒い防止革っぽい手袋と色付きメガネ?を着けた男がいたんだ。ちょっと変なやつだと思ってたが特に挙動不審でもないし、そのまま飯食ってた。
そしたらその男がカメラじっとみてんのね。
薄気味悪くなってレジに出て直接入り口の方見たらそいつはそのまま入ってきた。
俺は強盗かなんかか?と思って非常ボタン押す用意とサスマタの位置を確認しつつ、いらっしゃいませって一応言ったんだ。
男はそのまま商品も見ず、レジに来たからやっぱり強盗か!?と思ったんだが
男が君は男前だねぇ、格好いいねとやたら誉めてきた。はぁ、そうですかありがとうございますとおざなりに返していたんだが、角度を変え位置を変え男は俺をのぞきこんでくる。流石に気持ち悪くなって、やめて欲しいとやんわり断ったんだ。
一旦切る
0286本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/17(月) 23:42:29.27ID:y/PpWBHu0
そしたら男は急に性格は良くないなと歯を見せて笑うんだが、歯がもうズタボロの茶色とか黄色みがかった色で気色悪かった。
よくみたらコートもボロいし、手袋も汚いしで浮浪者が強盗?とか考えてたわけ。
ニヤニヤしながらうんうん勝手に唸ってる男に買わないなら帰って欲しい、でないと通報するってはっきり言ったんだ。そのとき初めて男と目があったんだけど、片目が義眼だった。
もう片目もどこかせわしなく動いててほんともう時間帯もあって俺は怖くなった。あんまり霊的なものとか信用してなかった俺でも本当に恐怖を感じたよ。俺は怒り気味で帰ってくれ!って言ったら、男は何も言わずそのままたち去った。
0287本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/17(月) 23:45:29.21ID:y/PpWBHu0
その後は普通にいつも通りの作業を済まして、朝に交代の人間が来たから申し継ぎをして、深夜の出来事を話した。
パートの人はゲラゲラ笑いながらそんなやつおらんやろって、興味半分で言うから、じゃあカメラ見ようって一緒にカメラをみたんだ。
2時12分、店外に男がいる映像が記録されてて、こいつかっ!って盛り上がってた。
でも、店内にいたと思われる時間のカメラに男は一切写っていない。それどころか2時14分から2時23分までの時間、レジにいたはずの俺すら映ってなかった。
何回も巻き戻し再生したけど、やっぱり映ってなかったんだ。
パートの人はお前、絶対寝てたやろって言ってそのままレジに入っていった。
続きます
0288本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/17(月) 23:48:04.99ID:y/PpWBHu0
俺の勘違い?とか思いながらそれから何回も男が映ってからの時間を巻き戻して見てたんだが今度は男がいたはずの入り口のカメラ映像も何も映らなくなった。
俺は驚いてパートの人に男が消えた!って言ったら笑われて、疲れてるんだよ早く帰れって押し出されてしまった。
確かにダブルワークだし疲れてるのかなと思ってとりあえず家に帰ったんだが、家の近くで何か視線を感じた。
振り返るとカラスがゴミ漁ってたんだが、他にはなにもなかった。
気にせずに歩き出すと、また視線を感じる。気のせいと思って振り向かなかったんだが、妙に背中に刺さるから思い切って振り返ったんだ。
そしたら男が着てたと思われるボロコートの腕部分が落ちてた。
なにもない道路上に、ぽつんと。気味悪くなってその日は自分のマンションではなく、実家の方に帰った。実家は俺のマンションから二駅ほど離れた場所にある。
とりあえず、実家について強烈に眠かったので母親が用意してくれた朝ごはんも食べずにベッドに転がりこんだ。
続きます
0289本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/17(月) 23:55:52.71ID:y/PpWBHu0
俺は疲れからか、いつもよりすぐ寝付けたとおもう。どれくらい微睡んだか分からなかったが夢を見た。どんな夢かはっきりとは覚えていないんだけどなんか黒いドロドロした夢。
流石に気味わるい出来事の後を引いてるのかなと微睡みながら思ってたんだが、
急に体が全体的に同じ圧力で背中側(ベッドのある方)に落ちる感覚に囚われた。背中をはがそうとしたけど、まったく離れる気配がない。
それどころかベッドにめり込んでるんじゃねーかとおもうくらい強い圧力を背中に感じて、俺は必死に叫んだ。まだ両親も家にいるはずだし、悪夢だったら起こしてもらえると考えていた。
甘かった。どれだけ叫んでも声が出てないのかそれとも聞こえないのかどんどんどんどん背中がベッド側にめり込んでいく感覚に襲われる。だいぶ長い時間だったと思う。もがいてもがいたけどそこで俺の意識は完全に途絶えた。
書きためしていないのと、思い出して気分が悪くなってきたのでまた体調が整ったら、くる。
勝手だが、すまん。
0294本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 04:47:03.46ID:Cb71FmW80
>>289はもう…
0295本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 05:03:01.79ID:RFqDxh890
昔、爺さんの通夜で起こった不可解な出来事のお話。
うちの地方の風習なのかも知らんけど、お通夜の夜の線香の番ってのがあるんだよね。
通夜の日の夜通し、線香の火を絶やさないように寝ずの番をするっていう決まりなんだけど。
もう随分と前、うちの爺さんが大往生で亡くなって、で当時大学生だった俺と、爺さんの末っ子だった叔父さんとの2人でその線香の番をすることになった。
田舎のこじんまりした斎場で、爺さんの納まった棺を上座において、花をちょこちょこっと飾っててね。
通夜自体は夜8時前には終わったんだけどその後もお客さんが三々五々にやってきて挨拶に来たんだよね。それも夜10時過ぎには人気もなくなった。
でその後、俺と叔父さんと親父で爺さんの思い出話をしながら酒飲んでた。真夜中過ぎに親父が帰って、1時を回った頃叔父さんが交代で寝ようと言って控室に行った。
「3時半ころ戻る」とか言って。

俺は薄暗い斎場の祭壇の前で、そのまま一人酒を飲みながら線香の番をしてたんだよね。線香が短くなると新しい線香に火をつけるといった具合に。
事が事なので漫画持ち込んで読む訳もいかず、今みたいにスマホがある訳でなく、ただ一人ぼんやりと酒飲みながら時間が経つのを待ってた。
ぼんやり灯る蛍光灯の下に死んだ爺さんと2人きりで。
0296本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 05:03:28.25ID:RFqDxh890
暫くして2時を回った頃、しとしとと雨の音が聞こえてきた。
薄暗い照明の下で一人叔父さんとの交代の時間を待ってると、入り口の方から誰かがひょこひょことやってくる。
こんな時間にお客かと思いながら見ると、古ぼけた和装の喪服を着た坊主頭の見知らぬおっさんだった。いがぐり頭でエラがはってぎょろっとした目の。
慌てて立ち上がって礼をするとおっさんも礼を返し、棺に歩み寄ると爺さんの死に顔を見つめ出す。
俺も起立して手を前に組みその様子を見やる。ふと線香を見ると大分短くなっている。いかんいかんと俺は新しい線香を取り出し火をつけようとしたんよ。
するとそのおにぎりみたいなおっさんが炉の中のちびた線香にふーふーっと息を吹きかけて早く燃えつきさそうとしてる。
何だこれ俺怒られてんのか?と思いながら慌てて手に取った線香にチャッカマンで火をつけた。するとおっさんがこっちに駆け寄ってきて
新しく着けた線香の火をふーふーと消そうとすんだ。満面の笑みで。
線香の火を絶やすと故人が成仏出来ないとか何とか聞いてた俺は慌てて何するんですか、ちょっと冗談はやめて下さいと体をよじった。
新しい線香を炉の灰に刺すと今度はそっちにふーふーと息を吹きかけ早く燃そうとする。
子供っぽいおっさんやな、もしかして痛い人なのかな?と思いながらもそれでもかなりの目上の人やし無理やり静止することも出来ず、
しょうがないから秘密兵器の燃えつきるのに10時間かかるとか言う渦巻き型の超長い線香を取り出した。
そんでチャッカマンに火を点けその渦巻き線香に点火しようとするとおっさんがやってきてチャッカマンを吹き消す。
酒も入って寝不足でいい加減切れ気味になってきた俺は、ちょっとマジ何なんすか止めて下さいよと手でおっさんを掃いだした。
そしておっさんが右に回ると体を左によじってチャッカマン着火、おっさんが今度は左に回って火を吹き消すと言ったコントのようなやり取りが暫く続いた。
ちょっとやめて、おっさんを追い払うように手をぶんぶんと振り回す。負けじと満面の笑みを顔に張り付けてふーっふーっと大きな息を吹きかけてくるおっさん。
暫くそんな騒ぎを繰り返してると後ろから誰かが俺の肩を叩いた。
0297本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 05:03:57.61ID:RFqDxh890
「何やってんだ?蚊か?」叔父さんが戻ってきた。いやこの人が……って前を見ると誰も居ない。
あれ?逃げた?っとなって、でも俺もはっきり我にかえれず、いや何も……と誤魔化した。
「何だ?酔っぱらってんのか?線香の火は大丈夫か?」
さっき炉に刺さした線香はまだ2-3割ほど残ってる。良かった、渦巻きに火をつけながら
「うん、大丈夫。線香の火は絶やしてないよ。だって爺ちゃん成仏出来なくなるんでしょ?」と言うと
「お前、そうじゃないよ。線香の火を絶やすと故人が誰かをお供に連れて行くんだよ」
とぼそり……。

葬式の後、爺さんの形見分けじゃないが爺さんちでみんなで集まって精進落とししながら酒飲んでた。
で父ちゃんが爺ちゃんの古いアルバム引っ張り出してきて皆で見だした。
その中に爺さんが太平洋戦争で中国本土に従事してる時の写真が数枚あって、爺さんの所属した分隊らしい写真があったんだよ。
若い姿の爺さんと仲間らしい兵士6-7名が並んで。わー若いな〜爺さん親父そっくりなんて見てると、その中にあのおっさんを見つけた。
険しい顔で腕を組み、軍帽を目深にかぶっていたけど、えらの張った輪郭とぎょろ目は明らかにあのおっさんだった。
下に故・〇〇兵長とあった。
びっくりして手が震えた。騒動の一部始終を言うかと思ったが俺も大分酒が入ってたし叔父さんもそんな人見てない、
またおっさんの謎の行動は爺さんとの確執を感じさせて結局言い出すことは出来なかった。

と言う出来事なんだけど、今でもあれは夢だったのか、現実だったのか、もし現実なら兵長さんは何で線香の火を絶やしたかったのか、と考える時がある。
0299本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 06:02:31.26ID:bRHkOLhn0
>>297
すっげー性格悪いやつでじいさんの子孫誰か引っ張りたかったんかね
怖くて線香の番逃げ出さなかったのは偉い
0305本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 20:51:46.29ID:k5m1LWFw0
遅くなってすまない。>>289
続きを書いていく
どのくらい経ったかはわからなかったけど目が覚めると壁面が目の前にあった。
寝ぼけ半分の頭だったから特に慌てることもなく体を起こすとそこは2段ベッドの下だったと理解できた。
コワゴワで薄汚れた毛布、染みだらけでボロボロのシーツ、硬い長方形の黄ばんだ枕。
不思議と匂いはなかった気がする。狭い部屋に2段ベッドが二組置いてあるだけ。部屋は明るかった。
えら鮮明な夢だと思いつつとりあえず部屋のなかを見てたんだ。それこそきたねえ部屋だったんだが、気になるものをみつけた。新聞。日本語で書いてあったけど読めない、それもそうだ。
右から読むのだと悟った。漢字とカタカナで構成されてて、めちゃくちゃ読みにくかった。
そうこうしてると部屋に人が入ってきた。昨日見た男だった。
服装こそ同じだったが、顔が違った。違和感があるもののアジア系のイケメンだった。いろんなことに驚き恐怖している俺に男が先に声をかけてきた。
日本語だがあまりにも言い回しがくどいのとボソボソ話すんで聞き取りにくかったが要約すると
男の名は近藤。近藤は人さらいで俺らの世界から顔の優れた男と女を定期的に拐っていること。
言うことに従えば生きて返してくれること。だいたいそんなとこだった。俺はここが何県のどこか聞いたがショウジョウ?村としか答えてくれなかった。
窓がありそこから見た景色は特に変な感じはなくただ民家というか建物がひどく古いという印象だった。
近藤は明後日、この部屋で待ってれば用事のあと帰してやるそれまで自由にしていいというので拍子抜けした。
俺は近藤が本当のことを言ってるかどうか確かめるために部屋を出た。
集落のような作りで今の日本で言う飛騨?あたりをイメージしてもらえれば分かりやすいと思う。
俺はこのあたりから本当に夢ではなく何か変なところに誘拐されたんだと思うようになった。
しばらく歩くと人がたむろしてるベンチのようなものが置かれている場所があり俺はそこにいる人にここはどこか聞いてみようとした。
が、近寄った瞬間ただならない気配を感じて一歩をためらった。
0306本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 20:54:15.86ID:k5m1LWFw0
男も女も全員すべからく不細工というか、奇形一歩手前の醜悪な顔をしていた。近づいた俺を笑うもの、指をさして怒りのような感情を見せるものさまざまだった。
その中でも一番背の低い鼻が極端に低い男が話しかけてきた。
「食われたくなかったらとっとと部屋に戻れ、その顔を見せるな欲しくなるだろう」意味不明だった。
他のやつが補足してくれたんだが、彼らは人を食う。
綺麗な人間のパーツを食べることで自分もその人間のように綺麗になれるから、らしいが俺は別の用事があって連れてこられているため食べてしまったら自分たちがこ○されてしまうとかなんとか。
そいつは思ったほど敵意とかは向けてこないので出来る限り情報を集めようと質問をした。見た目はほぼ奇形だ。
俺「ここは何県で今何月何日なんだ?」
奇形「ケンというのはわからないがここはキタ群のショウジョウ村。月日は1957年4月11日」
奇形の話によるとおよそ60年以上前の日本ということになる。奇形は続けた
奇形「ここは君らが捨てた日本だ、いや世界が捨てた土地というのかもしれない。
我々は忌み嫌われる存在でありまた我々も君らの世界を恨んでいる。構造的欠陥から思想的な欠陥、みなそれを抱えて生きている。ここの村だけではない。
この日本全体そのものが歪み、醜悪を晒しながらそれでも恨みを根源に生きている」
俺「捨てたって言っても誰かが選んでお前らをまとめて捨てた訳じゃないだろ?姥捨て山とかそういうの。
第一俺自身に恨まれる理由がない、帰る手段を教えて欲しい」
奇形「我々は君たちの全てを恨んでいるし羨んでいる。なにせ同時に育っていくはずだった存在はすでにはるか遠くにいった。
手を組んで行くはずだったが我々を捨てたのは君たちだ。あと帰る手段だが、近藤をはじめとする拐いの人間しか知らない。やつらの言うことを聞くかこここで食われるかどっちかしかないぞ」
脅しのようにいうが現に奇形の後ろでは顎を大きく開いて涎を垂らすもはやクリーチャーのようなやつがこちらを伺っていて多分やつの理性が途絶えたら俺は食われると思い、二、三歩後ずさってから部屋に戻ることにした。
集団はなにか言葉をはいていたがよく聞き取れなかった。
0307本当にあった怖い名無し
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2019/06/18(火) 20:57:26.65ID:k5m1LWFw0
部屋に戻ると近藤がいた。近藤は無駄なことはやめて明日を待てという。明日?さっきは明後日と言ってなかったか?と近藤に聞いた。
すると、明日だよもう一日たった。そういった。俺が部屋を出てから感覚的には1時間も経っていない。流石に不気味に思い尋ねてみた。
近藤「外にでたろ、こことあそこじゃ時間の流れが傾いでる。言われただろ歪んだ世界だって。場所にもよるが南の方にいくと時間が傾ぐ。北の方はそうでもないがこの建物を中心に西か東でないと正確にはならない。
おかしいと思わんか、人を食うことを生業としていながらご近所を食わないなんてのは変だろ。あいつらはこの土地が傾いでることを利用して産んでは育て、そして食うんだよ生産性はないが欲は満たせる。」
相変わらず聞き取りずらいがだいぶ慣れてきた。言ってることは完全に無茶苦茶だがもう自分が知ってる常識など通じないことくらいは理解できていたから俺は納得せざるを得なかった。近藤はさら俺が寝ていた二段ベッドの上あたりを指しながら言った。
近藤「お仲間だ、隣の村で拾った。逃げようとして多少食われたらしいがまだ綺麗だ。明日お前と一緒に使うから逃げないように見張っとけ」
言うと近藤は缶詰めのようなものをいくつか置くと部屋から出ていった。
0308本当にあった怖い名無し
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2019/06/18(火) 21:01:10.33ID:k5m1LWFw0
仲間と聞いて俺はすぐにベッドを除きこんだ。ガチガチと震えながら毛布にくるまっている女だった。それもかなり美人の。
近藤の説明どおり少し右腕が欠損していたが何故か血も止まっており痛々しさあまりはなかった。
俺「君はどこからきたの?これやっぱり夢じゃないよね俺わかる?あっちの世界の人間普通の人間」
女はカクカクと首を縦にふった。どうやらまだ恐怖が冷めやらぬのか俺を見てもまだ震えている。
俺「俺は白川(仮名)○○県出身、昨日?つれてこられたけどまだよくわかってない」
緊張感のぶっ壊れた俺の態度に少し落ち着いたのか女も口を開いてくれた。
女「私は東京に住んでました、普通に家で寝てたと思ったら起きたら汚い牢屋みたいなとこにいて」
彼女の話を聞くとどうやら別の拐いがいてそいつに連れてこられたらしくそいつは近藤とは違い、食べるためだと言っていたそうだ。
食われたとき檻からだしてもらえたため命からがら走って逃げていたところ今度は近藤に出くわしてここにきた。ということだった。
女「帰りたいです、さっきのひとは用事が終われば帰してくれると言ってましたが本当なのでしょうか。やっぱり食べられるのかな」
自分で言って欠損した腕を撫でながらしばらく泣いた。
俺はどうすることもできず泣き止むまでそこにいた。
泣き止むと腹が減ったようで近藤が置いていった缶詰めを二人で食べた。
豆の煮物のようなもので意外と不味くなかった。パッケージもなにもない緑色の缶なのは少し不気味だったが。
それから結構長い間その女と話をした。どうやら彼女を拐ったやつはかなり饒舌で食べるまでの間よく話かけてきたらしい。彼女は水田と名乗った。
下の名前は思い出せないと言われそういえば俺もどうしても思い出せなかった。
0309本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 22:03:57.92ID:YoR0kxpg0
だれ三
0310本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 22:18:01.54ID:Uek5aWQjO
「すべからく」は「すべて」という意味ではないし、長文うざいし読んでない
0311本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 22:22:53.27ID:k5m1LWFw0
>>310
すまんな、現代誤用もあわせて申し訳ない。まだ続くんだ。すまんな。誰か見てくれるだけ、聞いてくれるだけでいい。

水田は24歳でとても綺麗な顔をしていて、芸能人で言うと北川景子系の顔だ。背も高くスタイルもいい。
俺は今現在この女性を探している。
水田は檻の中でいくつかの女性と男性の遺体をみたという。食べ散らかされた遺体は顔の革がなく腹の部分は全部くり貫かれ男は鼠径部も含め食されていたそうだ。
発狂しそうな話ではあるが彼女は医療関係の仕事していたと言うだけあってそういうのには多少免疫があったのだという。おそらく近藤が突然イケメンになったのもそういう事なんだろうと思うと俺は吐き気がした。
俺だけというわけではなく以前からそうやって連れて来ては解体していたのだろう。ただ俺がそいつらと違うのは近藤の言う用事のため連れてこられてきたこと。
その用事など皆目検討もつかなかったが帰してやると言われた以上食われるということはないと考えていた。
水田はまた泣いた。帰りたい、死にたくないと。不謹慎ではあったとても綺麗だった。だから俺は自然と水田を抱きしめていた。
0312本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 22:24:41.38ID:k5m1LWFw0
しばらくそうしたまま、落ち着いた水田は自分が聞かされた話を話してくれた。内容が飛び飛びだったり支離滅裂な部分は俺が補完したり、集めた話から推測した。
この世界は人が目を向けなくなったものの集まりであり思考や心情といったものから性癖、はては宗教感まで俺たちのいる世界では口に出すには憚られるような内容を寿司詰めにしたような倫理で構成されているようだ。
やがてこの世界に迷い混んだ一人の女性がおり、さんざんに犯され孕みそれを産み落とした後食われたらしい。
その女が産んだ子は両性具無の奇形児で第3の性と言われ神として崇められた他、短命だったが解剖した結果脳が4つ有ることが判明した。
その子は様々な見識をもってこの世界を俺たちの世界と再び統合するため尽力したという。
そして一番始めに女が迷い混んだ場所の他にも俺たちの世界に干渉できる場所と条件を見つけ、拐ってきては犯したりバラしたり食したりとしているようだった。
とても現実離れしていて安いスプラッタホラーのような印象を受けたが、水田はきちんと受け入れているようだった。
とにもかくにも明日にならなければ用事とやらも始まらないし外に出ると時間が傾いだり、住民に食われる恐れもあるので部屋で寝ることにした。水田がトイレに行きたいというのでそれっぽい場所を探すとボットン便所があった。
ひどく汚れていて、ただならない匂いと大量のハエがいたりしたが、背に腹は変えられず水田も俺もそこで用を足した。壁や仕切りがないため交代でと言ったが怖いという理由から一緒に用を足した。
0313本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 22:30:18.29ID:k5m1LWFw0
とにかくうるさいハエを追い払いながら用を足して外に出ると廊下の突き当たりに階段があるのが見えた。
特にやることもないので水田と二人で上に上がった。
上に上がると左右に二つの部屋があり扉があったが鍵はかかってなかった。
そのうちの右の方に入るとそれはもうところせましと奇形のホルマリン漬けやサンプル?のような臓器、部位などがきれいに並べてあった。他の部屋や廊下とは違いとても清潔にされているのが印象に残った。
水田は小さく悲鳴をあげたが、慣れているのだろうか一つ一つを見て、これは肝臓だとかこれは何々の病巣だとか言って説明してくれたが俺にはグロ以外の何でもなくまたあのトイレにいくのも嫌だったので極力見ないようにした。
そんな中とても奇妙なものがあった。一見奇形ではない男児と思われるサンプルなのだが、なにか違和感を覚えたがしばらく眺めていると水田が臍がないといった。
臍の重要性を俺にも分かりやすいように話してくれた。奇形のサンプル館を抜け反対側の部屋に入った。
診察台と思われる大きな台があるだけで他にはなにもなかった。奥に扉があったが鍵がかかっていて開けることはできなかった。
0314本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 22:30:39.74ID:k5m1LWFw0
のまま部屋をでて元いた場所に戻るとまた近藤がいた。近藤は俺らが食べた缶詰めを見ると満足そうに頷いてから上をみたのかと聞いてきた。今さら嘘をいったところで無駄だと思い俺はそうだといった。すると近藤が
「臍のない男児をみたろ、あれは母体を食い破って出てきたんだ。だから緒がない。産まれてまだ3日ほどしか経っていない、あの大きさで生まれたんだ」
とても信じがたいことを近藤はいう。さまざまな実験を実施した結果あの男児が生まれたといい、その結果からまた第3の性と複数の脳をもった人間を創ることができるかもしれないと続けていった。
それが何を意味しなんの価値があるのかはわからないが彼らにとって重要なことであることだけは理解できた。
俺の隣でうつむいていた水田が初めて近藤に対し口を聞いた。
水田「超能力ですか?過去私たちの世界では優性学といって優れた遺伝子だけを残したり、掛け合わせたりして超人をつくろうとした記録があります。」
おそらく過去のドイツのことだと俺は思った。
近藤「目的は俺も知らない、俺は人拐いだから。だが、またあのときみたいに神人を造ろうとしていることは知っている。もう時間も来るからいうがお前らは明日その研究のために体の一部を提供してもらう」
やっぱり死なないだけでとてもひどい目に合うことに違いはなかった。本当に帰れるのか不安になった。

長いですがまだ続きます。不快な方がいるようなのでもしかしたらやめるかもしれません。
0316本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 22:45:15.15ID:k5m1LWFw0
>>315
ごめんなさい俺はあなたのように博識でもなければ学もないんだ。今はまだ病みあがりみたいなものだからゆるしてくれないだろうか。
稚拙な部分はあるかもしれないが、どうか許してください。
とても不愉快になられたんですね、それも重ねてお詫びします。ごめんなさい。誰かに聞いてほしかった。医者すらまともに聞いてくれなかった。でももうやめます。ごめんな。ごめんな。
途中まで見てくれたひと、ありがとう。
0319本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 23:05:36.56ID:k5m1LWFw0
>>318
結果からいうと目の前で気を許した女性が生きたまま腹開けられて臓器とられて脳半分とられて絶叫とむごい光景見さされて、自分は両目と性器と心臓の一部をむしられたんだ。
今こうして生きているが夢だったとしてもそんな感触や映像が鮮明に残っていたら病むよ。
もしそうじゃないならお前は人じゃない。
俺はこの紙を後生大事に持ってるだろうし開かない。
ここくれば水田にも会えるかもと思ったがもういい。お前らも連れていかれてむしられろ。
0321本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 23:19:53.19ID:c3YL7/Zc0
吉本興業の芸人たちのスキャンダルが出てきて思い出したけど、普通の人たちには全く興味がないであろう、吉本の怪談芸人「ありがとうぁみ」。
霊感商法集団と繋がりがある芸人として要注意人物。
0323本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/18(火) 23:56:10.84ID:k5m1LWFw0
>>322
寝れなくて見に来てた。お前ほんとは優しいんだな。ありがとう。
まだ時々紙を見ると鮮明に思い出して気分悪くなるし感情の整理が出来ないときがある。
治療という治療はしてないがもうしばらくゆっくり休むよ。
0324本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/19(水) 00:34:33.67ID:U2bJ0sZ60
まぁゆっくり療養して頂きたいと思いますが、両目をとられているのに見にこれるのは凄いですね。
0326本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/19(水) 01:26:47.50ID:z5c2NqRr0
ぜんぶ読ませてもらった、お疲れさま
グロスレの住人とかじゃないよね?
なんだろうね、単なる夢というわけではない気もするし
とりあえず、静養してメンタルの回復をはかってください
0327本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/19(水) 02:06:44.51ID:PvXN2RhE0
ドッペルゲンガー?みたいな話。

ある日の夕方、俺が高校から帰ってきたら母ちゃんが台所で料理をしていた。
帰宅部の俺が家に帰るのは大体6時半頃、母ちゃんが料理してるのは当然なんだけど、その頃母ちゃんはパートをはじめてて週の3日間は帰りが7時過ぎになるから居るとは思ってもなかった。
今日はパートの日だからねって朝出がけに言ってたはずなのに早く帰ったのかな?なんて思いながらも「ただいま〜」って言って自分の部屋で着替えて居間へ行く、
そんでごろっと横になってテレビをつける。
居間の先にある台所では母ちゃんが「おかえり」と振り向きもせず答えた。
うちは親父、母ちゃん、俺と妹の4人家族で小さな戸建て住まい、テニス部頑張ってた妹は大体帰りが20時前。
地方の信金で営業やってた親父は毎日帰りが午前様みたいな感じだった。

居間のちゃぶ台の上にはクリームどら焼きが4つ出してあって「1人2つまで」とメモがある。
小腹が空いてた俺はメモの通りに2つ食って保温ポットでお茶を入れた。
すると母ちゃんが「シチューもう直ぐ出来るけど先に食べる?」とこちらも向かずに聞いてきた。
「いや、今どら焼き食ったからいいよ」母ちゃんの背中に向かって答える。
そこでフッと気付いた。そう言えば今日は母ちゃん居るのに何でおやつ出してあるんだ?
俺がいつも勝手に妹の分まで食うからって母ちゃんが家に居る時はおやつはちゃぶ台には出してない筈なのに……。
いつもと違うことが重なり不信感を覚える俺。母ちゃんの背中を見る。パーマのかかった肩までの髪、ずんぐりした小さな背中、
いつも着てる紺色のズボンは間違いなく母ちゃんだ。
ただ帰ってから一度も顔を見せない。
もしかして仕事クビにでもなったのかな……?機嫌悪いのかな……?なんて考えてると
「そうだね、亜美(妹)も帰ってきたら3人でせえので食べようか」
と俺の詮索にかぶせるように言ってきた。
「うん、まだいいよ」と答える俺。
せえので食うってのはどういう意味だ?突っ込みたかったが、言葉を飲み込みじっと母ちゃんの背中を見る。
0328本当にあった怖い名無し
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2019/06/19(水) 02:07:24.03ID:PvXN2RhE0
くつくつとなる鍋を見下ろしこちらを向く気配はない。今台所で料理している女性、この人は本当の母ちゃんか?顔を確認してみるか?
でももし顔を見て赤の他人だったらどうしよう?いや他人ならいいが、もし違う何かだったら……?
俺は立ち上がってちょっと走ってくるよと玄関へ急いだ。当時マラソン大会に備えてや単に体力づくりで走ってたりしてたから。
バタバタと靴を履いて家を出る。門の扉を閉めて振り向くと居間の灯かりも台所も暗かった。

いつも走るコースを少し急ぎ目に2週して30分くらいたったころ、家へと向かった。
すると買い物袋を幾つかぶら下げた母ちゃんがちょうど門の扉を開こうとしている。
俺に気付くと「あら、今なの?」と笑った。
「あれ?シチューは?」と返す俺。
「シチュー?シチューはねえ、時間かかるから。今日は時間無いし野菜炒めとかでいい?」
「ああ、なんでもいいよ。ごめん」
2人で暗い玄関に明かりを点けながら台所へ続く廊下を抜けて台所へ向かった。
台所は暗く人気はない。電気を点けたら恐らく朝出て行ったままだろうという状態があった。

それから暫くして俺も妹も県外の大学へ進み自立した。
俺は東京でサラリーマン、妹は県外の大手デパートで働いてる。

最近母ちゃんが旅行ついでに東京やってきて俺んとこに泊まった。土曜日に一緒に銀座行ってご飯食べて、うちに泊まりに来た。
で、夜に2人でビール飲みながら実は……とそんな事があったんだよねって話をしたんだ。
0329本当にあった怖い名無し
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2019/06/19(水) 02:09:02.36ID:PvXN2RhE0
すると母ちゃん暫く黙って、下を向いて、
「お母さんね、あのころ相当参ってて、お父さん帰ってこなかったでしょ?あれね、実は他所に女性がいて、離婚の話もしてたのよ。
だからお母さん慌ててパート始めてね、だけど久しぶりの仕事だからなかなか慣れなくて苛めみたいなのもあって、
こんなに毎日が辛いのならいっそ死んでしまおうかと思った事もあったの」、と。
その後に続けて
「あなたたちも一緒に、ね」と呟いた。

「勿論そんな事する訳ないけど、それくらい辛かったのね。お父さんが浮気相手に振られて良かったよねほんとに」
と続け「だから、それは本当に私の生霊だったのかもしれないね」と顔を上げて笑った。
と言うのが俺が体験した不可解な話なんだけど、実は俺は母ちゃんの言うような生霊的な話ではなく、台所で料理していたのは本当の母ちゃんだったと思ってる。
パートを抜けて料理をしてたという訳でなく、あの時あの町では自分ちで料理をしていた母ちゃんと、パートで働いてた母ちゃんが居るのではと言う解釈だ。
もしあの時点で俺がどら焼きを食わずにシチューを食っていたら、俺のいない世界があってそれが正史になっていたパラレルワールドの分岐点だったのでは、と。

余談だが、親父の浮気相手とか言う人は交通事故で死んでいる。母ちゃんは降られたと笑っていたが、本当のところは死別だ。
以上でした。
0331本当にあった怖い名無し
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2019/06/19(水) 08:58:19.56ID:UyUxcpG60
こういう話はわりと聞くけど、二人目ってなんか顔見せないこと多いよね
見ちゃうとマズイのかな・・・
0332本当にあった怖い名無し
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2019/06/19(水) 11:50:42.25ID:EgbPZ8al0
ど、毒入りシチュー?食べてないから分からないんだろうけどはっきりしないのが逆に怖いね。
愛人の死といいなんかめちゃめちゃ深い闇感じる。
0334本当にあった怖い名無し
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2019/06/19(水) 15:28:15.88ID:EgbPZ8al0
>>333
いや俺の勝手な推測なんだけど(^_^;)
さらっと書いてるけどめちゃくちゃ怖い。黒い家系の怖さだ。
0337本当にあった怖い名無し
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2019/06/19(水) 18:41:30.98ID:WMzqex0V0
今まで10数年間全然来なかったのに急に迷惑メールが来だした事(ラインじゃない)。拒否してもくるし自分のアドレスからきたこともあるしなんだこいつら
0338本当にあった怖い名無し
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2019/06/19(水) 18:51:11.53ID:qNqugsvs0
みつかっちゃったんだね
0341本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 00:59:09.15ID:hhJQeupO0
せえので食べる…

西濃(運輸)で食べる…つまりトラックの運ちゃんだったんだよ!



ナ、ナンダッテーーー
0343本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 02:13:58.08ID:ALwBuRqR0
>>342
母「もうおかず出来るから先に食べる?」
息子「おやつ食った所だから今はいいや」
母「それならバラバラで食べなくていいか。妹が帰ってきてから皆で一緒に食べよう」

上記は元レスをザックリ意訳したものだけど、それなりの年齢の子供が複数居る家庭のごくごく普通の会話だよ
0346本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 02:59:05.87ID:2KS3rkGi0
>>333
せえので食べようかは
>>332
の意味だと思った
毒入りシチューで心中しようと思うくらい追い詰められてたおかんのドッペルゲンガー的な
だから本体が帰って来たらシチューも無くなってたってことかと
0347本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 02:59:51.73ID:jC2tC1N50
でも実際問題和歌山ヒ素カレーみたいに
カレーだのシチューだのに混ぜると
場所によって毒素が濃かったり薄かったりで
最悪神経障害ありで寝たきりで生きてくとかもあるから心中にはむかないよなー
0349本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 03:15:49.76ID:rX35BixV0
皆で一緒に食べる
せーので食べる

全然違うわ
まあ流れてきに毒、だよなぁ
0350本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 05:32:46.48ID:UodUXZoB0
昔、うちの田舎にヒロ兄と呼ばれるおっさんが居た。年の頃は30半ば、日雇いで生計を
立ててるふらふらしたおっさん、俺らよりも2−3こ上級生の奴らが良くつるんでて、
一緒に釣りに行ったり野球をしてたりしていた。
近隣の小中学校からは不適切な大人みたいな認識で、全校集会等でヒロ兄とは遊ぶなと
注意をする先生も居たりしたらしい。今の世なら明らかに不審者なんだろう。
ヒロ兄は特にうちの町に身寄りがある訳でもなく、流れ物が体よく住み着いたみたいな
もんだったせいなのか。
まあセキュリティとか緩い時代だったし、目に見えて悪い奴でなければ許されてた
時代なのかもしれない。

そんなある日、秋も終わりに近い頃、俺の一つ下の学年5年生の男の子が行方不明になった。
その日夜遅くに町内放送があり、また翌朝にもまだ見つからないことから大騒ぎになった。
行方不明当日から数日が過ぎ、事故、誘拐、色んな事が疑われ議論され、最終的には
ヒロ兄に疑いを向ける人もいたらしい。ある小学生の証言もあり、ヒロ兄は地元警察に
呼ばれ何日も拘束され尋問を受けたのだとか。だがヒロ兄にその日のはアリバイも
あり、また事件の兆候も感じさせらないことから放免された。

が、その夜のうちにヒロ兄は自殺した。酒を飲み自宅である安アパートのトイレの
ドアノブに紐を引っ掛け首を吊っていた。遺書らしきものは無かったらしい。
やっぱりヒロ兄が犯人だったか!?男の子はこのまま見つからず仕舞いなのか?と噂が
渦巻いたが、ほんの数日後に男の子もあっさりと見つかった。
町外れの電力設備の山の中の小屋で縊死体で横たわっているのを見つけられたのだと。
寒い時期にもかかわらず男の子の下半身は裸だったらしい。死後数日たっていたが幸い
にも気温が低かったこともあり遺族もそのままの姿を迎えられたのだとか。

そんな事があってからうちの田舎はヒステリックなほどによそ者排除に動いた。
良く知らない奴、町になじみのない奴には兎に角注意しろと。まるでヒロ兄が男の子を
犯して殺したと言わんばかりの騒動だった。
0351本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 05:33:13.25ID:UodUXZoB0
だが、不可解なことに、時系列で考えてみるとヒロ兄が警察に拘留されいる間、
保釈される数日も前に男の子は首を絞められて殺されているということになるのだ。
つまりヒロ兄がその子の首を絞めることは出来ないし、ヒロ兄がそんなことを苦に自殺する理由もないはずなのに。
ところがヒロ兄は何故か事件の責任を取るように遺書を残すこともなく電気コードを
首に巻き付け死んでしまった。
その自殺が決めてとなり詳細が捜査されることはなくヒロ兄の独断専行による犯罪と
言うことに落ち着いたらしい。

それから10数年が経ち、一昨年、同じ小学校の今度は4年生の男子が行方不明になった。
その子は2年たった今も未だに見付からずにいる。前の事件がヒロ兄の犯行でないと
するなら犯人は今もうちの田舎町を平然と歩いているのかもしれない。
0355本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/20(木) 08:54:09.80ID:286QlD2U0
エニグマかほんのりか洒落怖か忘れたけど、雨の夜になると一晩中家の周囲の玉砂利を踏む音がするって話覚えている人いないかな
祖父の家かなにかで、同じく昔からその音が聞こえると言っていた伯母さん?に尋ねると、時々足音が立ち止まるのは家の中を覗いてるんだと思うと言われたって話
0358本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 17:17:30.12ID:tTBzyXDy0
>>343
伝わってないな…

一緒とせーのって全然違うし、だからなんでせーのなのか疑問に思ったんです

一緒に食べようとは言うけど、せーので食べようとは普通言わないから
0360本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 17:28:52.59ID:55HA0Ys70
せえので食べよう
よくわからんが、その家独特の言い回しなんじゃない?
家族全員がちゃんと揃うことが無かったようだし
0362本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 17:54:13.50ID:RNSm7DHz0
> せえので食うってのはどういう意味だ?突っ込みたかったが、

元に投稿者が疑問を抱いているのと、後のお母さんの告白の流れからして
>>332
の読みで合ってると思う
0364本当にあった怖い名無し
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2019/06/20(木) 18:55:35.03ID:B3FOSUTe0
実のところお母さんがいるときにはおやつはちゃぶ台に出さない下りもその家の決まり事だからピンとこなかった
お母さんがいないときのほうが妹の分も食べちゃいそうじゃない?どうでもいい部分ではあるがw
0369本当にあった怖い名無し
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2019/06/21(金) 01:11:25.06ID:Hv/dxmhn0
 ガキの頃住んでいた呪われた借家
最初に断っておくが長い割に大した内容ではないしオチもない
この手の話が好きな人だけ読んでくれれば本望だ
それと時系列順に書く都合上リアルタイムの体験談と、
成人して後から知ったこととが混じっているのでその辺はご勘弁を

 俺はとある県の田舎町で生まれた
親父がやっていた商売が大当たりし、俺が6歳の頃に県庁所在地へ引っ越した
親父は自分の理想通りの物件を探すためにかなり奔走したそうだ
その甲斐あって築年数は相当経っているが、格安の一件を探し当てた
メイン通りに面した店舗部分は鉄筋コンクリート
それに接した1,2階の住居部分は木造モルタルという変則的な造り
さらに離れの位置に築40〜50年は経っているであろう旧母屋の木造住宅があり、
これがこの物語の舞台となる

 親父のプランではまず店舗兼住宅を拠点とし、資金を貯めて数年後には
土地建物を取得、一時的に旧木造住宅を仮住まいとし、
商売を続けながら店舗兼住宅をリフォームというものだった
何より大家さんが高齢で病弱
おまけに古い建物だから誰も相続したがらなかったゆえ、
自分の手から離れるのならその方がありがたいというムードだった
なので借家の頃から店舗を少々改造して使っていた
商売の方は大繁盛でしばらくはネコの手も借りたいほどの忙しさだった

 引っ越しは俺の小学校入学とほぼ同時期だった
だから転校生として注目されることはなかったが、既に幼稚園時代からの
仲良しグループが形成されていたので友達作りでちょっと苦労した
そういう思い込みがあったせいか俺を異分子扱いして露骨に避けていたA男と、
蛇蝎のごとく不快な表情を浮かべていたB子がいたことは覚えている
他は特筆すべき点もなく、小一の夏休み前には普通にクラスに溶け込んでいた
0370本当にあった怖い名無し
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2019/06/21(金) 01:12:26.58ID:Hv/dxmhn0
 この頃は楽しい思い出が多かったせいか店舗や住宅部分の間取りや、
家具の配置まで今でも色付きで思い出せる
ところが離れの旧家については全くと言っていいほど覚えていない
段ボールとおやつ持って大勢で秘密基地作るほどの好奇心旺盛なガキなのに、
すぐそばにあるオンボロ家屋にはなぜかほとんど魅かれなかった
むしろ夜は無人で真っ暗だから怖いと潜在的に忌避していたと思う

 小学二年の夏、親父は自己資金を貯め銀行の融資を受けることが決定した
いよいよ不動産取得をという段階になって、大家さんの二代目なる者が現れた
先代とは何十年も絶縁だったが、死期ぐらいは看取ろうと半年ほど前に復縁
それに伴って土地を分筆して一部を相続したいと申し出て来た
親父が所有したいのはメイン道路に面した部分であり、
旧家まで含めると正直言って土地が広すぎて多額の固定資産税が掛かる
二代目が相続したいのは旧家の部分で、それを解体してマンションを建てたい
とのことだった
(ちなみに先代は大地主で他にも多数のアパートマンションを所有していた)

 両者の利害関係が一致したのでこれに同意
非常に紳士的で信用できる男性だったので事は問題なく進んだ
ただし我々が一時的に旧家を仮住まいとし、その間に店舗兼住宅をリフォームする
このことを申し出たら人が変わったように反発してきた
「それは困ります」
「あんなオンボロ、仮住まいにもなりませんよ。他に移ったらどうですか?」
そうは言っても親父はこのプランで動いているしそれが先代との約束でもある
何より荷物を歩いて運べる距離に建物があるのだから、
これ以上合理的な一時移転先が他にあるはずもない
「わかりました、なら早急に明け渡して下さいね」
二代目は怪訝そうな表情を浮かべながらそう言い残した
0371本当にあった怖い名無し
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2019/06/21(金) 01:13:29.54ID:Hv/dxmhn0
 土地の分筆にあたり親父は測量機器をレンタルしてきた
若い頃に土方のバイトの経験があったのと、自分で土地登記すればタダだから
(司法書士等に委託すると軽く数十万はとられる)
ところが登記簿謄本といくらにらめっこしても数字が合わない
土地登記を見たことある人なら分かると思うが、実際の土地の面積って
たて×よこ で表されるような単純なものではなく、幾つかの三角形に分割し、
三角関数を使って求めるのが一般的
この時は測量する度、計算する度に違った値が出て親父も困り果てたそうだ

 それでも無理やり一つの解を導き出し、絶対とは言えないまでも
ギリギリ許容範囲内だろうという代物を作り上げ、親父は法務局へ向かった
意外にも書類は一発で受理され、後日職員が現地調査に伺うとの返事をもらった
その帰り道、親父は大事故に巻き込まれた
不幸中の幸いで命に別状は無く、ほぼ10:0だったので相手の保険で対応できたが、
車は完全に廃車の上に全治一ヵ月の入院となった

 こんな事態となったので引っ越しや土地分筆の現調は後回しとしても、
日々の商売を母一人でやるのは不可能
たまたま叔母さん(母の従妹、当時大学生)が早い夏休みに入ったので、
助っ人としてうちに住み込みで働いてもらうことになった
しばらくは女手メインで大変だったと思うが、親父が退院したらすぐに
引っ越し準備にかかれるよう旧家の掃除をすることにした

 それまで旧家の玄関は入ったことはあるが、その奥は初めてだった
親父がああなった以上、俺も何かしなければという強い思いが先行し、
怖いだのなんだのは言ってられなくなった
叔母さんを先頭に俺、それと一つ下の妹の計三人が二階へ上がった
階段を上がると両サイドに部屋が一つずつあった
叔母さんは向かって左手の部屋に入り掃除の指示を出した
ハタキで上から下へ埃を落とし、それから学校の掃除と同じようにホウキと
チリトリで床のゴミ集めるんだよ、と
0372本当にあった怖い名無し
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2019/06/21(金) 01:14:31.52ID:Hv/dxmhn0
 叔母さんのやり方を見てから俺と妹は反対側の部屋へ移った
作業に没頭していると不思議と恐怖は薄れるもので、数分も経てば
キャッキャと悪ふざけしながら掃除を楽しむ余裕も生まれてきた
すると反対の部屋から叔母さんが俺らに呼びかけてきた
そうそう、押入れも開けて中きちんと掃除してね、と
「はーい」と返事をしようと思ったら叔母さんの尋常じゃない悲鳴が聞こえた
何事かと思って駆けつけたら叔母さんが腰抜かしてへたりこみ、
押し入れに人がいた!!と恐怖に慄いていた

 その後のことはよく覚えていないが普段の住宅に戻って母も加わり、
叔母さんが落ち着きを取り戻して語り始めた
押入れの戸を開けた瞬間、恐ろしい顔をした女性が天井から逆さに顔を出し、
それがスゥッと天井裏へ消えたとのことだ
それまで幽霊の類は見たことも無かったし、まして嘘をついて我々を脅かして
楽しむような人でもない
父の代わりに一家の長となった母はきっと気のせいだよと言って窘めていたが、
内心は穏やかでなかっただろう

 一方親父は点と点を線で結び付けていた
事故と幽霊騒動、いずれも旧家に対して何か起こした時に発生している
地鎮祭を前倒ししその際に除霊もしっかりやってもらおうと結論づけた
早速そのように手配が進み、当日は親父も仮退院をもらって祈りを捧げた
これが効いたのかその後しばらくは何事も起こらず、旧家の掃除は終わった
ついでにガキでも運べるものは先にどんどん運び入れようと思い、
俺と妹はプレステ、漫画、衣服、人形などを何往復もして小出しに移していった
親父が退院した頃には、大きめのタンスやテレビといった僅かばかりの家具
だけが残り、それらも全て運び入れたら旧家にはすっかり生活感が漂っていた

 親父の退院祝い、忙しい商売、どうせすぐまた引っ越すのだからと段ボール
に囲まれたちょっと非日常的な生活、、、これらに埋もれて気付かなかったが、
奴は虎視眈々とその機会を伺っていた
0373本当にあった怖い名無し
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2019/06/21(金) 01:15:57.63ID:Hv/dxmhn0
 旧家は台所は普通に使えたが、トイレが汲み取りで風呂釜は傷んで使えなかった
ある日、便所でクソしてたらあり得ない角度で何者かに転ばされた
運よく咄嗟に両手を便器の縁にかけ、なんとかふんばって脱出できた
俺は事なきを得たが妹は実際に便所に落された
たまたま悲鳴を聞いた俺が店に行って助けを求めたからすぐに救出されたが、まあクソまみれで汚いのなんの…
幸いにして夏休み期間中だったけど、妹は一週間ぐらい匂いが取れなかった
風呂場で何度も何度も行水して石けんとシャンプーで洗い流す、、、
しばらく引き篭もってこれをずっと繰り返していた
その妹曰く、ウンチしてたら後ろからドンッ!と押されたとのことだ

 次に奴が狙ったのは母と叔母さんで、二人して悪夢にうなされるようになった
しかもそのビジュアルがほとんど同じで、黒い人が延々と自分を追いかけるのだ
そこで目が覚めて夢かと思って眠りについても、その続きを見てしまう
こんなことしている内に二人はすっかり寝不足となってしまったが、
親父が退院して本格的に復帰した頃叔母さんは帰郷し、その後は何ともないとのこと
その分奴は母に襲い掛かり、その行動は夢だけではなく現実世界でも牙を剥いた

 ある時から母は料理の準備で食器を頻繁に落とすようになっていた
他にもあっただろうが、食器が割れる音はセンセーショナルなのでよく覚えている
いくら寝不足とはいえバリバリ20代の若い頃の母だ
耄碌するにはまだ早いが、親父は疲れているのだろうと母を労わっていた

 そんなある日、俺は晩ご飯まだかなーと思いつつ居間でゲームをしていた
すると台所から「助けて!!」という母の悲鳴が聞こえた
大急ぎで向かったら手首から血をダラダラ流し、なおかつ包丁の刃を自分に向けて
それに必死に抵抗している母の姿があった
俺は咄嗟にまな板を持って母の両手を二三度思いっ切りブン殴り包丁を叩き落した
すぐに救急車を呼んで病院に搬送となった
出血は酷かったが軽傷で済んだので三日後には退院できた

 帰宅した母が言うには自分でもなぜあんなことをしたのか分からない
だけどそれ以降、一度も悪夢を見ていないとのことだ
0374本当にあった怖い名無し
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2019/06/21(金) 01:17:24.23ID:Hv/dxmhn0
 ここで我々家族は一つの仮説に辿り着いていた
奴は旧家に住む人に致命傷を与え、目的を達成したらターゲットを変更する
ただし出て行った人に対しては深追いしない、と
事実叔母さんはあれ以降いたって平穏な日々を過ごしているし、親父の事故、俺と妹の便所、母の包丁以降も同様だ
ならこれ以上悪いことも起きないのではなかろうか

 いや、まだ一人残っている、俺だ
俺は確かに便所で何者かに転ばされるという不思議体験はしたが、
所詮はそれまでであって未遂に終わった以上およそ致命傷とは言い難い
どう考えても一番注意すべきは俺だったと後からなら何とでも言えるが、
この頃はチンコの皮も剥けていない血統書付きのクソガキだったから、
他人の忠告や警告なんて全く気にもしていなかった
とにかくこの説が正しいものと仮定して、店舗と住宅のリフォームは早急に済ませる
新居に移りさえすれば問題ないんだからそれまでは注意するようにとの結論に達した

 夏休みも残り僅かとなった8月末のある日
先に書いた通り旧家の風呂釜は壊れていたので、我が家の入浴は行水と銭湯通いを
一日おきぐらいに繰り返していた
この日は母と妹と一緒に女風呂に入った
ガラリと大浴場の扉を開けたら、数秒後に女の子の悲鳴が聞こえた
裸だから判別するのにちょっと時間を費やしたが、声の主はB子だった
そう、入学以来、俺を蛇蝎の如く嫌っていたあのB子だ
バーカ、おまえの裸なんか興味ないんだよ、、、と言おうと思ったら、
「後ろ!!」とわけの分からんこと言ってB子は浴場から急いで逃げて行った

 こいつはいつもそうだ
入学以来、俺を見ては「イヤー!」だ
こっちは何のことだかさっぱり分からんから笑顔で普通に歩み寄るのだが、
今度は泣き出すからまるで俺が虐めてるみたいだ
女の子を泣かせたらダメだろう!と一部始終を見ていない先生に怒られたこともあった
それ以来こいつは敵だ、俺にとって何の役にも立たない、いるだけで不愉快な敵だ
そんな奴が消えてくれて大いにけっこう、この時の俺はその程度のことしか考えていなかった
0375本当にあった怖い名無し
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2019/06/21(金) 01:18:30.07ID:Hv/dxmhn0
 8月29日か30日のこと
クソガキ数名が集まって夏休みの思い出の作文まだだったな、やっべーwww
なら今から思い出作ろうぜという安直な思い付きからサイクリングに行くことになった
その日、お察しの通り俺は事故に遭う
男子4,5人がタテ一列になって広い歩道(自転車走行可)を走っていたら、
一時停止無視した車が横から俺だけピンポイントにドーン
一回転して頭と背中打って救急車で運ばれて全治一週間

 両親と一緒に見舞に来たドライバーはどこぞの社長のお抱え運転手で、
普段は超がつくほど安全かつ優良な運転を心掛けているのにその日に限っては、
なぜか白線超えてから停止しても大丈夫だろうと魔がさしたとのこと
もちろん治療費は相手持ちで自転車も新品に替えてくれた上に、
それとは別の多額の慰謝料も払ってくれたのでこちらとしても最大限の減刑を望み、
前科がつかないように手配した
両親は「この程度で済んで良かったな」と言っていた
ドライバーも同意はしていたが、多分彼にはこの言葉の真意が分かっていなかっただろう

 9月6日頃、一番長い夏休みが終わりちょっと遅い俺の二学期デビューがやってきた
事故の噂は既に広まっていたからちょっとした有名人だった
無事でよかった ケガ大丈夫なのか? また遊ぼうぜ 等々
次の日の放課後だったと思うが、入学以来俺を避けていたA男とB子がやってきた
ああ?今さらおめーらに用はねえんだよ、、、とでも言おうと身構えていたのだが、
今までとは明らかに異なる好意的な目で俺に接してくる
「消えてる」「いないよね」とわけの分からんキーワードは相変わらずだったが

 凝り固まった敵意を徐々にほぐし二人と初めて普通に、本音で話をしてみた
要するに彼らは俺ではなく、俺の背後に見える黒い人が嫌いだったとのこと
「怖い」じゃなくて「嫌い」、それが強くなって精一杯忌避していたんだと
でも小学生の情報処理能力ではそれを伝えられず、あのような態度をとるしかできなかった
そう言われてみればA男もB子も「後ろ!」「来るな!!」と何度も言ってたし、
黒い人が見えるのは、同学年ではこの二人だけということも分かっていたから、
他の人に相談することもできなかったと言っていた
0376本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/21(金) 01:19:36.03ID:Hv/dxmhn0
 旧家に移り住む前は黒い人は小さかったんだけど女風呂でB子と会った日、
要するに事故に遭う直前は特にそのパワーが強く、
この場に一秒といられなかった、耐えられなかったとも言っていた
そっかー、B子の裸見られるのが嫌で逃げてるのかと思ったよと言ったら、
笑顔で軽く叩かれたw

 とにかくこれで家族が不幸な目に遭うことは二度とないと思っていたのだが、
二人はさらにこう続けた
「俺君の後ろの黒い人は消えたけど黒い人はいる」
「俺君が不幸になることはないけど、でも俺君きっと不幸になるかも」
「だから俺君、気を付けてね」
言いたいことは俺の方がよく分かってる
要するに俺や家族が直接被害に遭うことはないが、身内にまだその影響が残っている
とすれば残るは叔母さんしかいない
なんせ短期間とはいえあの旧家に住んだことのある人だ

 俺は帰宅してこのことを母に伝えた
するとA男B子証言とは無関係にもしも次があるとしたら叔母さんしかいないと、
母は既に注意喚起を促していた
しかし結論から言うと叔母さんは現在に至るまで不幸らしい不幸に全く見舞われていない
むしろキャリアウーマン、女性実業家のサクセスストーリーとして表舞台にどんどん
出てもいいぐらい素晴らしい経歴を積み、玉の輿相手を見つけ豪邸に住んでいる
うちの家族は5番目の人の予想を完全に見誤っていた

 9月の中頃
店舗に接していた木造モルタル部分の解体があらたか終わって躯体が露わになった頃、
漏電が原因で木造部分はほぼ全焼、店舗も一部水を被ってしばらくは休業を余儀なくされた
復旧が見えてきた矢先、今度は同業他社の新装開店のチラシが舞い込んできた
親父の成功を見てそれをパクり、さらに大規模な店舗が近隣にオープンするらしい
それまで泥水すすってでも家族一丸となって頑張ってきたが、ここで白旗を上げた
5番目の人は個人ではなく「法人」だったのだ
0377本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/06/21(金) 01:20:40.14ID:Hv/dxmhn0
 建築業者には手付金として一千万ほど払ったが、銀行からは融資を受ける直前だった
ここで引けば傷が浅いうちにまた立ち直れる、という父の説得を受け入れるしかなかった
そうと決まればこんな物騒な所にはとても住めない
すぐに転居先を見つけて引っ越しすることで話は決まったが、ここで一つの疑念が渦巻く
ここを離れたとして奴は追ってこないだろうか?
除霊できるなら今の内に徹底的にやっておきたい、と

 そこで八方手を尽くし、この界隈では割と有名だという神主さんを招いた
ところが神主さん、車から降りて店舗前に立っただけで「これは私には無理です」と漏らした
多額のお金用意してここまでお越し頂いたのだからすぐに帰られるのは困ると、
無理やり手を引っ張っていったのだが店舗と旧家の中間ぐらいでギブアップ
「本当にすみません、とても私に清められる相手ではありません
 どうしても除霊を希望されるのであれば私の師匠を紹介しますが、半年ほど待つかと
 それよりもこれは、ここから頑として動かない地縛霊のようなものなので、
 皆さんが引っ越しされるのであればそれが一番手っ取り早くて確実です」

 その言葉を聞いてほんの少しだけ希望の光が見えた
除霊はできなかったがアドバイス料として当初の金額の一部をお支払いした

 残るは大家の二代目だ
この人はきっと何かを知っていて隠しているに違いない
推測と言うよりは限りなく100%に近い断定で彼を呼び出し、話を伺うことにした
開口一番、彼はこう言った
「この度は大変申し訳ございません。でも私は何も知らないんです」
何も知らないのになぜ謝るのだと問い詰めたら、彼は自分の身上を語り始めた

 要約すると以下の通り
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