初めて投稿します。
私は昔、田舎のタクシーの配車係をしていました。
その日は夜勤。深夜遅くまで仕事をしていて、見習いだった私は電話を取るだけで、配車はAという先輩がやってくれていました。
A先輩と話しているうちに、おばけの話になり、
「社長室には女の幽霊が出る」「タクシーに乗って幽霊が会社に入ってくる」「トイレの窓に知らない女が映る」
「数年前にお祓いをしたが、トイレの幽霊だけは払えなかった」
など聞かされ、夜中ということもあって少しビビってたんです。
A先輩は俺を驚かそうとしてるんだな と思うようにして、その話はそこで辞め、仕事をいそいそとやっていました。
深夜の1時過ぎくらいです。
あるドライバーに仕事を無線で伝えたところ、ドライバーから意味のわからない無線が帰ってきました。
「いま一人で仕事してる?」
A先輩も「はあ?」という感じの表情で
「いや、後輩とふたりでやってますよ」
と返すと、「了解」とだけ返事が来ただけでした。
俺も先輩も特に気にしないまま仕事をして、終わりの点呼の時、そのドライバーが腑に落ちない顔でやってきました。「あの無線、なんだったんですか?」と俺が訊ねると、
「いやぁ、、A先輩の無線が聞こえたあと女の声がしたんだよ」
正直、俺はクソビビってましたが、平然を装いながら点呼を終えました。
後日、どうしても気になった俺は、そのドライバーのドライブレコーダーを抜き取って確認しました。
(ドライバーの気のせいだろう)
と高を括っていた俺はドライブレコーダーを見ました。
無線・A先輩「....○○車は...ガガガ..△△町のレスガガ...トランガガ...アハ□□に向かっ..て下さアハハハ..!!」
明らかに女の笑い声が入っていました。そしてそれまでは普通だったのに、そこだけ無線の電波が異常に悪くなっていました。俺は慌てて先輩にその映像を見せましたが、「よくあることだから。」と軽く言われただけでした。
長い上に、つまらない話ですいませんでした。