戦後の地政学で最も注目すべきは周海のゲオポリティクの再認識である。
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周海の地政学こそ、極中心論とならんで、戦後地政学の二つの大眼目である。
<米ソの沖縄工作>
さて、かりに朝鮮を制圧したとして、そのあとソ連としては、琉球列島をソ連式の
社会主義国として独立させ、おのれの衛星国にすることができれば、
東シナ海は完全にソ連の内海となり、ハートランドから旅順、大連という不凍港を経由して
太平洋へ出るルートを確保できることになる。
東シナ海という周海がもつ地政学的意味、沖縄に建設された巨大な空軍基地の極東における
戦略的意味を除外しては考えられない問題である。
琉球列島が地政学的にこのような重要ないみをもっていることが、米ソ日の沖縄への野心を
助長させ、混乱をひきおこしているのである。
米国はペリーの黒船の昔から沖縄を必ず手に入れるという基本方針を定めていたのである。
太平洋地政学の最重要目標として、米国は着々と沖縄を志向してきたのであり、
たとえ日本が日米の対決を避けようといかに努力しても、地政学への
心酔する米国は無理やり、日本に戦をふきかけて沖縄を奪ったであろう。